
仮想現実感環境における形状スタンプによるモデリング
Manfred Lau、廣瀬 真輝、大河原 昭、三谷 純、五十嵐 健夫

概 要
3次元入力装置を用いて何もない空間でスケッチすることによって、3次元モデ リングを行う方法がいろいろと提案されている。しかし、既存のシステムでは、 正確な形状入力が難しく、触覚フィードバックが存在しないという問題がある。 そこで、我々は、ユーザが具体的な実体のある三次元プリミティブを空間におい ていくことで、3次元モデリングを行う形状スタンプ・インタフェースを紹介す る。 板片や円柱といったスタンプのそれぞれの形状は、作成しているモデルを 構成する部材の一部を表している。 物理的実体のあるプリミティブを使うこと で、何もない空間に絵を描くのでなく、実環境との間の接触を利用しながらモデ リングを行うことができる。我々はこのアプローチを「Situated Modeling: 実 環境におけるモデリング」と呼ぶ。本手法により、 ユーザは、実空間に存在す る物体を直接参照しながら、実物大の三次元オブジェクトを作成することができ る。 さらに、すでに作成したモデルとの間の触覚フィードバックを実現するた めの、両手による形状スタンピング技法を説明する。最後に、我々のシステムで 設計し実製作を行った様々な家具や家庭用品の例を示すほか、ARベースのモデリ ングシステムとの比較実験を行った結果を示す。
発表文献
Manfred Lau, Masaki Hirose, Akira Ohgawara, Jun Mitani, Takeo Igarashi.
Situated Modeling: A Shape-Stamping Interface with Tangible Primitives.
The 6th International Conference on tangible, embedded and embodied
interaction (TEI 2012), pp.275-282, Ontario, Canada, Feb.19-22, 2012.
ビデオ
リンク
- Manfred Lau's Web Site