
我が国の科学技術政策は、重点分野の研究開発推進政策から、社会的課題の達成を目指した科学技術イノベーション政策へと、大きく方向を転換しつつあります。特に、東日本大震災からの復興・再生が大きな課題となった今、科学技術が復興・再生にどのように貢献できるかが問われています。
課題達成型の政策を推進するためには、これまで進められてきた重点分野の研究開発の成果を継承・発展させるとともに、イノベーションプロセス全体を視野に入れた政策の形成が重要です。
科学技術振興機構研究開発戦略センター(CRDS)では、日本の科学技術力を国際的に評価する調査を隔年で実施しており、最新の結果を6月に公表します。
この機会に本シンポジウムを開催し、日本の科学技術力の現状を踏まえつつ、日本の復興及び更なる発展に向けて科学技術イノベーション政策を今後どのように形成、実施していくか議論します。