化学実験に興味を持ちながら、基本的な作業手順や安全確保のための最低ライン、正確な信頼できる結果を得るための押さえどころなどが技術的・心理的な壁になって二の足を踏んでいる場合は少なくないでしょう。
化学好きの皆さんの自主学習のみならず、先生方による授業や部活動などの指導にも活用頂けるよう、国際化学オリンピックの準備問題を題材に、世界水準を把握した担当者が本格的な化学実験に必要な基本的、かつ安全の実現のための作法を紹介します。



  • 本格的な化学実験をはじめる前に
    ~安全確保と心構え~


    安全に実験をするのに必要な知識、手順、環境などを理解して、自分自身を守り、効率よく信頼度の高い実験を実行しましょう。



  • 化学実験の作法:
    分析化学


    「食酢中の酢酸濃度の決定(中和滴定)」を課題にした分析化学の実験例です。 器具の共洗い、試料溶液の調製、滴定操作の流れを経て濃度決定に至る方法を紹介します。



  • 化学実験の作法:
    有機化学


    「茶葉からのカフェインの抽出と精製」を課題にした有機化合物の分離・精製実験例です。 溶媒抽出、吸引濾過、吸着除去、分液操作、減圧蒸留の操作を経て、再結晶した物質の精製の程度の確認(TLC)まで、手順を紹介します。