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熱電発電素子
~低実装コスト・高出力 熱電発電モジュール~

菅原 聡(東京工業大学)

発明のポイント

皮膚面積100 cm2の体温から、無線通信に必要な1 mWを発電できる熱電変換装置

発明の概要

  • ・本デバイス/モジュールの特徴
  • - 薄膜トランスバース型マイクロ熱電発電デバイス
  • - 真空/絶縁体ハイブリッドモジュール(熱電デバイスをモジュール内の平面視で限られた領域に制限
  • - 熱電発電デバイスを熱伝導率が大きな第1熱伝導層中程度の第1絶縁層小さな第2絶縁層から構成し、第1熱伝導層どうしの間隔、ならびに第1絶縁層および第2絶縁層の厚さを最適化
  • - 放熱能力に対してモジュール構造を最適設計し、LSIプロセスを用いることにより、低実装コスト・高出力 熱電発電モジュールを実現
薄膜トランスバース型マイクロ熱電発電デバイス

従来技術との比較・優位性

【人の熱流制限(産熱能力Q = 10 mW/cm2)を考慮した恒温動物モデルにより、熱抵抗(KM, KH+Kair)を最適化】

  • KM :モジュールの熱抵抗
  • KH :人の皮膚近傍の熱抵抗
  • Kair :大気中への放熱に必要な熱抵抗

従来(市販)トランスバース型マイクロ熱電発電デバイスで十分な出力を得るには、大きなフィン付ヒートシンクが必須なため、ウェアラブルデバイスへの応用は難しい。

想定される用途

  • 医療介護・ヘルスケア・災害時・スマート社会 等において重要なウェアラブル・デバイス等マン・マシン・インターフェイス

ライセンス可能な特許

  • 1. 発明の名称:熱電変換装置
    登録番号:特許第7116465号
  • 2. 発明の名称:熱電変換装置および電子装置
    国際公開番号:WO2018/042708
    登録番号:特許第6995370号
  • 3. 発明の名称:熱電変換装置
    国際公開番号:WO2022/176832

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