瞬き同期度に基づく関心率推定と適切な情報提示
人と人、人とロボットの相互認知を促進
中野 珠実(大阪大学 脳情報通信融合研究センター)
背景
瞬きは分節化の手がかりとして、また表現ツールとしても利用できます。
さきがけ[社会情報基盤] 社会と調和した情報基盤技術の構築のなかで、「ヒトの瞬き」の役割を脳科学的に解明し、Webカメラ等から取得することが比較的容易な瞬き情報を、情報サービスやコミュニケーションロボットの付加価値向上に活用する可能性を見出しました。
発明の概要
二者間の瞬きの同期度を測定することにより、コミュニケーションの質を評価したり、集団の瞬きの同期度を測定することにより、講義やセミナーなどへの関心度を評価したりすることが可能になります。
参加者の瞬き情報を収集して講師へ参加者の関心度の測定値をフィードバックする機能をオンラインミーティングのシステムに組み込むなど、「瞬き」研究の第一人者である中野先生の知見を活用し、コミュニケーションやメンタルヘルスに関する社会課題全般にソリューションを提供する事業を展開することも考えられます。
実験結果
想定される用途
- ① 相手の話題への興味評価
- ② 教師の講義力・販売員の説得力の評価
- ③ 共感型介護ロボットの開発
ライセンス可能な特許
- 1. 発明の名称:処理装置、処理方法、及びプログラム
登録番号:特許第7023504号(256KB) - 2. 発明の名称:データ処理装置、データ処理システム、データ処理方法、及びプログラム
国際公開番号:WO2019/181537(移行国:日本、米国、韓国、中国)
登録番号:特許第7185892号(273KB)