非ウイルスベクター遺伝子治療
~間質組織が発達した難治性癌治療への応用~
Non-viral vector for gene therapy
~ Treatment of refractory tumors with developed stromal tissue ~
長田 健介(量子科学技術研究開発機構)
発明の概要・ポイント
ポリエチレングリコールブロック共重合体の分子設計により、共重合体-DNA複合体の高次構造を制御可能





二本鎖DNA
解く(熱融解@95℃)
一本鎖DNA


プラスミドDNA(pDNA)との複合体を遺伝子治療に展開

| ウイルスベクター | 高分子pDNA複合体 |
|---|---|
| 免疫原性、挿入変異のリスク | 高い安全性 |
| 静脈投与不可 | 静脈投与可能 |
| 運搬できる遺伝子に制限有り | 遺伝子サイズに制限無し |
| カプシド/エンベロープ | 治療戦略によって構造を選択 |
発明の効果・用途展開
膵臓がん治療への応用
血管とがん巣の間に繊維性の間質があるため、がん組織へ到達できる粒子サイズは50nm以下

- ①ロッド体(長軸長112nm)で血管ターゲティング
- ⇒ 血管・間質の細胞にタンパク質産生させて治療
- ②極小球体(コア直径29nm)でがん細胞ターゲティング
- ⇒ がん細胞にタンパク質産生させて治療
高分子pDNA複合体を用いた膵臓がんの遺伝子治療(マウス)
Biomaterials 2017

- * cRGDペプチドをPEG末端に導入がん血管表面のインテグリンに結合。
- ** sFlt-1が血管増殖因子(VEGF)を捕捉。
ACS Nano 2019

- * 5-FCをday1から9回/日で連日投与
- ** シトシンアミナーゼは5-FCを5-FUに変換
- その他応用
- 間質が発達した難治性がん治療、遺伝子疾患・免疫不全疾患の根本的治療、遺伝子編集・ワクチン
ライセンス可能な特許
発明の名称:核酸内包高分子ミセル複合体及びその製造方法
国際公開番号:WO2015/020026
登録番号:特許第6108369号(1.99MB)、米国10046065(2.72MB)