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JST成果集

国際的な科学技術研究協力の推進と支援

グローバルな問題の解決へ

今日、地球温暖化に伴い気候変動、エネルギー、食糧などの分野でさまざまな問題が生じている。これらは1カ国で対応できるものではなく、国際社会との連携が必要不可欠だ。JSTではグローバルな問題の解決だけでなく、情報通信など、わが国の科学技術・イノベーション力の更なる発展と科学技術外交の強化にも貢献している。

戦略的国際共同研究プログラム(SICORP※1

SICORPでは、科学技術・イノベーション力の更なる向上のため、省庁間合意に基づいて設定された協力相手国・地域および研究分野で、対等で友好的なパートナーシップに基づく共同研究を実施している。(2015年12月現在 11課題終了、32カ国・1地域64課題において協力実施中)
※SICP(戦略的国際科学技術協力推進事業/2003年度開始)は、2013年度で新規採択を終了し、SICORPへ移行。(SICP:2015年11月現在 354課題終了、7カ国・1地域 24課題で協力実施中)

地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS※2

SATREPSは、日本の研究開発力とODA(政府開発援助)の連携による科学技術外交のフラッグシッププログラムである。JSTはJICAと連携し、開発途上国と共に地球規模課題の解決を目指している。(2008年4月以降、世界43カ国で99プロジェクトを採択)
※感染症分野と医療を目的とする研究課題は、2015年度より日本医療研究開発機構(AMED)に移管。

日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプラン)

さくらサイエンスプランは、産学官の緊密な連携により、優秀なアジアの青少年を日本に短期招聘し、未来を担うアジアと日本の青少年が科学技術の分野で交流を深め、アジアの科学技術の発展に貢献している。2014年度は、14の国・地域の488の送出し機関から当初の計画を大きく上回る2,945人を招へいし、プログラムの満足度はほぼ100%。その多くが留学生や研究者としての受け入れ、研究交流などにつながっている。
(2015年度は15の国・地域を対象に予算ベースで3,800名を招聘予定)

地図:「さくらサイエンスプラン」対象国・地域

「さくらサイエンスプラン」対象国・地域
①ブルネイ・ダルサラーム国
②カンボジア王国
③中華人民共和国
④インド(2015年〜)
⑤インドネシア共和国
⑥大韓民国
⑦ラオス人民民主共和国
⑧マレーシア
⑨モンゴル国
⑩ミャンマー連邦共和国
⑪フィリピン共和国
⑫シンガポール共和国
⑬台湾
⑭タイ王国
⑮ベトナム社会主義共和国

(アルファベット順)

JSTが推進する研究交流・共同研究

パナマ
画像:パナマ
生物資源領域
資源の持続的利用に向けたマグロ2種の産卵生態と初期生活史に関する基礎研究
パナマにて、世界で初めてキハダを卵から幼魚まで飼育することに成功した。今回飼育に成功した幼魚を今後、成魚になるまで飼育し、最短で2年後 に新たな稚魚の誕生を目指す。準絶滅危惧種に指定されているキハダの完全養殖技術の確立が期待される。
平成22年度採択課題「資源の持続的利用に向けたマグロ類2種の産卵生態と初期生活史に関する基礎研究」近畿大学 水産研究所教授 澤田 好史
メキシコ
画像:メキシコ
環境領域
オゾン・VOCs・PM2.5生成機構の解明と対策シナリオの提言
メキシコ3大都市にてPM2.5、オゾン、VOCs大気汚染調査を行い、調査結果をもとにプロジェクトから提案された汚染対策が各州の大気汚染対策計画に反映され始めている。PM汚染の著しいモンテレー市では、次期大気汚染環境政策に活用される事となった。
平成22年度採択課題「オゾン、VOCs, PM2.5生成機構の解明と対策シナリオ提言共同研究プロジェクト」愛媛大学 農学部 教授 若松 伸司
イスラエル
画像:イスラエル
イスラエルとの研究協力覚書締結
2015年1月18日、イスラエルの首都エルサレムにおいて開催された「日本・イスラエル・ビジネスフォーラム」に参加し、安倍総理及びネタニヤフ首相立会いのもと、MOSTとの間でICT分野での研究協力に係る覚書を締結。また、イスラエル科学技術宇宙省(MOST)シャリル次官との意見交換においては、両国の科学技術促進のための方策について話し合い、ICT分野での二国間共同研究を推進することを確認した。
チリ
画像:チリ
防災領域
津波に強い地域づくり技術の向上に関する研究
津波防災能力向上に向けて、津波被害推定技術、高精度津波警報手法の開発、津波災害に強い街づくりのためのプログラム提案等を実施。こうした取組みにより、2014年4月1日にチリ・イキケ沖で発生したMw8.2の地震では、市民の速やかな避難につながった。
平成23年度採択課題「津波に強い地域づくり技術の向上に関する研究」港湾空港技術研究所 アジア・太平洋沿岸防災研究センター副センター長 富田 孝史
世界地図
ベトナム
画像:ベトナム
生物資源領域
生物資源領域ベトナム北部中山間地域に適応した作物品種開発
DNAマーカーを用いた最新のイネ育種法を開発し、ベトナムで既存品種と比較して「高収量かつ低温耐性」、さらには「生育が早い」という有用形質を示す2品種の開発に成功した。現地気候条件に適した新品種への期待は高く、品種登録の準備が進められている。
平成22年度採択課題「ベトナム北部中山間地域に適応した作物品種開発」九州大学 大学院農学研究院 教授 吉村 淳
ベトナム
画像:ベトナム
環境領域
天然ゴムを用いる炭素循環システムの構築
「地球温暖化を抑える新技術で天然ゴム産業をリード」タンパク質を除いた脱タンパク天然ゴムの製造技術を確立し、用途開拓と評価技術の標準化提案を達成。更にゴム廃材の次世代燃料化酵素と次世代廃水処理技術の開発により、温室ガスの大幅削減システムを確立。
平成22年度採択課題「天然ゴムを用いる炭素循環システムの構築」長岡技術科学大学工学部教授 福田 雅夫
インドネシア
画像:インドネシア
低炭素領域
CO2の地下貯留及びモニタリングに関する先導的研究
両国の協働で中部ジャワ州のグンディガス生産施設で排出するCO2を用いた東南アジア初CCS実証試験。地球物理学的手法により圧入対象地層を決定し電磁探査法等による調査を実施した。ADBの支援による地上設備の概念設計を終え設備構築へ進展中である。
平成23年度採択課題「インドネシア中部ジャワ州グンディガス田における二酸化炭素の地中貯留及びモニタリングに関する先導的研究」京都大学 大学院工学研究科 教授 松岡 俊文
フランス
画像:フランス
ICT:
次世代無線通信
日本-フランス共同研究により720GHzまでの未踏周波数帯において40Gbit/sを超える超高データレートでの無線伝送を実証した。次世代の高精細テレビ(4K)で活用できる世界最速の非圧縮無線伝送。
平成21年度採択「テラヘルツ帯プラズモニック・ナノICTデバイスを利用した無線通信」東北大学電気通信研究所 教授 尾辻 泰一
ネパール
画像:ネパール
J-RAPID
2015年4月25日に発生したネパール地震発生を受け、国際緊急共同研究・調査支援プログラム(J-RAPID)を発動。被害状況調査、復興に向けての研究等を13課題採択。
写真
右:地震の被害を受けた世界遺産 ダルバール広場にある建造物
左:2015年10月28日ネパール 首都カトマンズで行われたワークショップ
アメリカ
画像:アメリカ
低炭素社会のメタボロミクス
単細胞藻類のオープンアクセス・メタボロームデータベースを構築し、工業利用可能な微細藻類の代謝物を計測したメタボロームデータを公開する研究。微細藻類における代謝物の生合成関連遺伝子や代謝物の生理活性も収集し、KNApSAcKのサブデータベースとして公開。
平成23年度採択「メタボロミクス:藻類の光独立・混合栄養代謝を解き明かす計算化学資源の統合」国立遺伝学研究所 教授 有田 正規
カメルーン
画像:カメルーン
防災領域
カメルーン火口湖ガス災害防止の総合対策と人材育成
北西州ニオス湖に自動観測ブイを設置、水温・電気伝導度のリアルタイム観測を可能にした。またマヌン湖には太陽電池で深層水を組み上げる装置を設置。湖水爆発の危険性評価のための組織を創設し、コンピューターシュミレーションによる可能性評価を実現した。
平成22年度採択課題「カメルーン火口湖ガス災害防止の総合対策と人材育成」東海大学 理学部 教授 大場 武
パナマ
生物資源:資源の持続的利用に向けたマグロ2種の産卵生態と初期生活史に関する基礎研究
パナマ パナマにて、世界で初めてキハダを卵から幼魚まで飼育することに成功した。今回飼育に成功した幼魚を今後、成魚になるまで飼育し、最短で2年後に新たな稚魚の誕生を目指す。準絶滅危惧種に指定されているキハダの完全養殖技術の確立が期待される。
(平成22年度採択課題「資源の持続的利用に向けたマグロ類2種の産卵生態と初期生活史に関する基礎研究」近畿大学 水産研究所教授 澤田 好史)
メキシコ
環境:オゾン・VOCs・PM2.5生成機構の解明と対策シナリオの提言
メキシコ メキシコ3大都市にてPM2.5、オゾン、VOCs大気汚染調査を行い、調査結果をもとにプロジェクトから提案された汚染対策が各州の大気汚染対策計画に反映され始めている。PM汚染の著しいモンテレー市では、次期大気汚染環境政策に活用される事となった。
(平成22年度採択課題「オゾン、VOCs, PM2.5生成機構の解明と対策シナリオ提言共同研究プロジェクト」愛媛大学 農学部 教授 若松 伸司)
チリ
防災:津波に強い地域づくり技術の向上に関する研究
チリ 津波防災能力向上に向けて、津波被害推定技術、高精度津波警報手法の開発、津波災害に強い街づくりのためのプログラム提案等を実施。こうした取組みにより、2014年4月1日にチリ・イキケ沖で発生したMw8.2の地震では、市民の速やかな避難につながった。
(平成23年度採択課題「津波に強い地域づくり技術の向上に関する研究」港湾空港技術研究所 アジア・太平洋沿岸防災研究センター 副センター長 富田 孝史)
ベトナム ①
生物資源:ベトナム北部中山間地域に適応した作物品種開発
ベトナム DNAマーカーを用いた最新のイネ育種法を開発し、ベトナムで既存品種と比較して「高収量かつ低温耐性」、さらには「生育が早い」という有用形質を示す2品種の開発に成功した。現地気候条件に適した新品種への期待は高く、品種登録の準備が進められている。
(平成22年度採択課題「ベトナム北部中山間地域に適応した作物品種開発」九州大学 大学院農学研究院 教授 吉村 淳)
ベトナム ②
環境:天然ゴムを用いる炭素循環システムの構築
ベトナム 「地球温暖化を抑える新技術で天然ゴム産業をリード」 タンパク質を除いた脱タンパク天然ゴムの製造技術を確立し、用途開拓と評価技術の標準化提案を達成。更にゴム廃材の次世代燃料化酵素と次世代廃水処理技術の開発により、温室ガスの大幅削減システムを確立。
(平成22年度採択課題「天然ゴムを用いる炭素循環システムの構築」長岡技術科学大学工学部 教授 福田 雅夫)
インドネシア
低炭素:CO2の地下貯留及びモニタリングに関する先導的研究
インドネシア 両国の協働で中部ジャワ州のグンディガス生産施設で排出するCO2を用いた東南アジア初CCS実証試験。地球物理学的手法により圧入対象地層を決定し電磁探査法等による調査を実施した。ADBの支援による地上設備の概念設計を終え設備構築へ進展中である。
(平成23年度採択課題「インドネシア中部ジャワ州グンディガス田における二酸化炭素の地中貯留及びモニタリングに関する先導的研究」京都大学 大学院工学研究科 教授 松岡 俊文)
カメルーン
防災:カメルーン火口湖ガス災害防止の総合対策と人材育成
カメルーン 北西州ニオス湖に自動観測ブイを設置、水温・電気伝導度のリアルタイム観測を可能にした。またマヌン湖には太陽電池で深層水を組み上げる装置を設置。湖水爆発の危険性評価のための組織を創設し、コンピューターシュミレーションによる可能性評価を実現した。
北西州ニオス湖に自動観測ブイを設置、水温・電気伝導度のリアルタイム観測を可能にした。またマヌン湖には太陽電池で深層水を組み上げる装置を設置。湖水爆発の危険性評価のための組織を創設し、コンピューターシュミレーションによる可能性評価を実現した。
イスラエル
イスラエルとの研究協力覚書締結
イスラエル 2015年1月18日、イスラエルの首都エルサレムにおいて開催された「日本・イスラエル・ビジネスフォーラム」に参加し、安倍総理及びネタニヤフ首相立会いのもと、MOSTとの間でICT分野での研究協力に係る覚書を締結。また、イスラエル科学技術宇宙省(MOST)シャリル次官との意見交換においては、両国の科学技術促進のための方策について話し合い、ICT分野での二国間共同研究を推進することを確認した。
フランス
ICT:次世代無線通信
イスラエル 日本-フランス共同研究により720GHzまでの未踏周波数帯において40Gbit/sを超える超高データレートでの無線伝送を実証した。次世代の高精細テレビ(4K)で活用できる世界最速の非圧縮無線伝送。での未踏周波数帯において40Gbit/sを超える超高データレートでの無線伝送を実証した。次世代の高精細テレビ(4K)で活用できる世界最速の非圧縮無線伝送。
平成21年度採択「テラヘルツ帯プラズモニック・ナノICTデバイスを利用した無線通信」東北大学電気通信研究所 教授 尾辻 泰一
ネパール
J-RAPID
ネパール 2015年4月25日に発生したネパール地震発生を受け、国際緊急共同研究・調査支援プログラム(J-RAPID)を発動。被害状況調査、復興に向けての研究等を13課題採択。
写真
右:地震の被害を受けた世界遺産 ダルバール広場にある建造物
左:2015年10月28日ネパール 首都カトマンズで行われたワークショップ
アメリカ
低炭素社会のメタボロミクス
ネパール 単細胞藻類のオープンアクセス・メタボロームデータベースを構築し、工業利用可能な微細藻類の代謝物を計測したメタボロームデータを公開する研究。微細藻類における代謝物の生合成関連遺伝子や代謝物の生理活性も収集し、KNApSAcKのサブデータベースとして公開。
平成23年度採択「メタボロミクス:藻類の光独立・混合栄養代謝を解き明かす計算化学資源の統合」国立遺伝学研究所 教授 有田 正規
世界地図
…SATREPSの成果 …SICP・SICORPの成果
※1 SICORP:Strategic International Collaborative Research Program
(国際科学技術共同研究推進事業(戦略的国際共同研究プログラム))
※2 SATREPS:Science and Technology Research Partnership for Sustainable Development
(国際科学技術共同研究推進事業(地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム))
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