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トピックス

平成21年度サイエンス・カフェ
〜化学と音楽〜

共同主催:日本学術会議科学委員会、科学技術振興機構、さきがけ「光エネルギーと物質変換」研究領域、
       東京応化科学技術振興財団
平成21年度実施計画

  • サイエンスカフェ実行委員会委員長:井上晴夫
    (日本学術会議科学委員会科学の教育・啓発活動分科会幹事、科学技術振興機構さきがけ「光エネルギーと物質変換」研究総括、首都大学東京戦略研究センター教授)
  • 北海道地区実行委員長:大谷文章(北海道大学触媒科学研究センター教授)
  • 中部地区実行委員長:南後 守(名古屋工業大学特任教授)
  • 九州地区実行委員長:酒井 健(九州大学大学院理学研究員教授)
  • 内容:科学技術振興機構さきがけ「光エネルギーと物質変換」研究領域で人工光合成の研究に取り組む気鋭の若手研究者3名による最先端のサイエンスを伝えるアウトリーチ活動。参加者には研究内容の理解だけでなく、音楽を加え双方のコラボレーションを体感して頂く。

北海道地区「光と科学と音楽と」

  • 日時:平成22年3月13日(土)14:00〜15:30
  • 場所:紀伊国屋書店札幌本店1階インナーガーデン(札幌市)
  • 講師:北大触媒科学研究センター阿部 竜 准教授
    次世代のクリーンエネルギーとして期待される水素を太陽光を利用して製造する研究。特に世界にさきがけて開発した2段階励起光触媒水分解反応について分かりやすく解説。光合成という地球上で最大の化学反応についてもクイズを交えながら説明。
  • 演奏者:YAGI(フランス音楽を主に独奏で演奏活動を続ける、数少ないアコーディオン奏者の一人)
  • 参加者:約65名(小・中・高・大・一般市民)
  • 協力:北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット
  • 広報活動 掲載:
    <新聞>北海道新聞
    <ウェブ>北海道大学アカデミックイベント情報サイト/北大触媒化学研究センター大谷研究室/どうしんウェブ/ウェブシティ札幌/ようこそさっぽろ/サイエンスカフェ・ポータルシリウス通信/紀伊国屋書店各店イベント情報
    <電子メール配信>光電気化学/光触媒ウェブメールなど。
北海道地区 当日風景(1)
北海道地区 当日風景(2)
北海道地区 当日風景(3)

中部地区「光合成で協力して働く分子たち ソリストな分子とオーケストラな分子たち」

  • 日時:平成22年3月18日(木)15:00〜17:00
  • 場所:サイエンスカフェ・ガリレオ・ガリレイ(名古屋市西区牛島町)
  • 講演・ギター演奏:名古屋工業大学大学院生命・物質工学科 出羽 毅久 准教授
    光合成における高効率な光エネルギーのシステムは多数のタンパク質が連動して行われていることを、わかりやすく解説。タンパク質のそれぞれの役割を楽器演奏の「ソリスト」、連動した一連の反応を「オーケストラ」にたとえ、講演者のギター演奏(ソロ)にエレクトリックな効果を加え実施。また、光増感型太陽電池によるプロペラの回転実験を実演。
  • 参加者:約20名(学生・一般市民など)
    参加者にコミュニケーションカード(質問用紙)に質問を書いていただき、約50分程度その内容について参加者とコミュニケーション。
  • 広報協力:名古屋工業大学研究協力会
中部地区 当日風景(1)
中部地区 当日風景(2)
中部地区 当日風景(3)
中部地区 当日風景(4)

九州地区「植物にならえ!人工光合成」

  • 日時:平成22年3月20日(日)16:00〜17:30
  • 場所:café TinkerBell(福岡市東区箱崎3丁目)
  • 講師:九州大学大学院理学研究員科学部門 正岡重行 助教
    エネルギー問題を解決に導くための新技術“人工光合成”について、わかりやすく解決。
  • 演奏:wood5(木管五重奏)
  • 参加者:約25名(会社経営者、不動産関係者、教師、高校生、大学生、会社員、主婦など。年齢層も15歳から76歳まで)閉会後も多くの方がそのままカフェに残り研究や現在・未来のエネルギー問題について討論。
新聞告知(西日本新聞 2010年3月9日朝刊)
九州地区 当日風景(1)
九州地区 当日風景(2)
九州地区 当日風景(3)

第1回国際シンポジウム「光エネルギーと物質変換:人工光合成の未来」を終えて
−2010年03月28日(日)〜29日(月) 近畿大学本部キャンパス−

当日風景(1)
当日風景(2)
当日風景(3)

近年、地球温暖化と二酸化炭素との関連について多くの議論がなされており、化石資源に依存しない太陽光エネルギーなどの自然再生エネルギーの本格的な利用が喫緊の課題となっています。平成21年度発足の、さきがけ「光エネルギーと物質変換」研究領域(研究総括:井上 晴夫 首都大学東京戦略研究センター教授)では、太陽光の有効利用の中で最も本質的な課題の一つである「光エネルギー/化学エネルギー変換(人工光合成)」に真正面に取り組んでいます。


人工光合成に関する研究においては、(1)水を電子源とする物質変換の開発、(2)水を電子源とする際に2電子変換、4電子変換などの多電子変換を如何にして実現するか、(3)二酸化炭素の光還元の効率化、(4)水の酸化、二酸化炭素の還元を担う光触媒作用金属錯体などの開発、(5)高効率光捕集系の開発、(6)水から二酸化炭素への光電子電子伝達の実現、(7)全体のシステム化、などの多くの解決すべき課題があります。


そこで、化学研究に関連する研究者が一堂に会する日本化学会第90春季年会の会期を利用して、「人工光合成」に関する最新の研究の現状と将来展望について、海外および国内のこの分野の最先端・著名研究者を招聘し広く議論するとともに、人工光合成研究の重要性を若手研究者に情報発信し、さきがけ「光エネルギーと物質変換」研究領域の一層の研究推進に資することを目的として標記の国際学術集会を開催いたしました。
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