科学技術振興事業団報 243号

平成14年8月9日
埼玉県川口市本町4-1-8
科学技術振興事業団
電話 048-226-5606(総務部広報室)
URL http://www.jst.go.jp

プレベンチャー事業から大学発ベンチャー
「機能性低分子を分散させた高分子制振材料」の
研究開発、製造、販売を行う企業の設立について

 科学技術振興事業団(理事長 沖村憲樹)では、平成11年度より大学等の研究成果をベンチャービジネスにつなげていくための起業化に向けた研究開発を行う新規事業志向型研究開発成果展開事業(プレベンチャー事業)を実施してきました。
 この度、プレベンチャー事業において平成11年度より開始しました研究開発課題「機能性低分子を分散させた高分子制振材料」(平成14年3月末で研究開発終了)の研究開発チーム(リーダー:住田雅夫 東京工業大学大学院理工学研究科教授、サブリーダー:三浦正)のメンバー等が出資して、ベンチャー企業 株式会社タイテックスジャパン(社長:三浦正、本社:東京都大田区、資本金:5,000万円)を平成 14年6月21日に設立しました。住田教授は、役員兼業の承認を得て本企業に参加する予定です。
住居における壁、床等の床材市場においては、マンションなど2階の音が下に響くことなく快適な居住空間を実現するために、振動吸収、騒音低減性能が不可欠であり、一方で、その機能付加に伴う重量の軽量化、デザインの柔軟性等が課題でありました。
 本研究開発チームは、音などの振動エネルギーを電気に変換、吸収する現象を利用して複合化した新素材の開発に成功しました。これにより、床材の軽量化が可能となり、また、従来製品のフェルトやゴムと比べ、厚みあたり5倍の制振効果(当社比較)を持ち、さらに、広い周波数の音にも効果があるため、従来の床材市場に加え、自動車、医療分野等の新しい市場にも転用が期待されます。
 株式会社タイテックスジャパンでは、上記研究成果を用い、固体振動の減衰材料、吸音材料、遮音材料等の開発、製造、販売を行います。
 現在、床材の市場は、約1,800億円※※/年と見込まれ、省エネルギー、地球環境保全の観点からも、今後の市場拡大が見込まれています。当社は、その10%のシェア獲得を目標とし、床材との一体成形法の検討を進めます。当初は、軽薄短小化が激しい固定ディスク記憶装置の制振材として、製品化を目指します。

問い合わせ:企業化開発事業本部 技術展開部 新規事業創出室
 (電話03−5214−0016) 服部又は金子までご連絡下さい。

新規事業志向型研究開発成果展開事業は平成14年度より研究成果最適移転事業 成果育成プログラムC(略称;プレベンチャー)に継承されております。
 本件は、11年度開始課題の中では9件目のベンチャー立ち上げとなります。
※※外部統計資料に基づく当社積算による。

■企業概要
■事業内容
■開発に成功した無機・有機複合制振材料


This page updated on August 9, 2002

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