開発に成功した無機・有機複合制振材料



(開発の背景)

住居における壁、床等の床材においては、マンションなど2階の音が下に響くことなく静かな居住空間を実現するためには、振動吸収、騒音低減性能が不可欠であり、一方で、その機能付加に伴う重量の軽量化、デザインの柔軟性等が課題であった。

(開発の成果)

今回の研究開発により、音などの振動エネルギーを電気に変換、吸収する現象を利用して複合化することに成功した。これにより、フェルトやゴムと比べ厚み当たり5倍の効果が可能となり、床材の軽量化にも成功した。マンションなどの床材に使えば、2階の音が下に響くこともなく、静かな居住空間を実現できる。また、コンクリートの厚みが少なくても、同等の遮音効果を持ち、マンションの低価格化も期待される。床材の市場は約1,800億円、その10%のシェア獲得を目指し、床材との一体整形技術を検討中。当初は、軽薄短小化が激しい固定ディスク記憶装置の制振材として、製品化を目指す。

製品のラインアップ :色や形を自由に選べ、広範な用途に対応できる。


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This page updated on August 9, 2002

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