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科学技術振興機構報 第821号

平成23年8月3日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)
Tel:03-5214-8404(広報ポータル部)
URL http://www.jst.go.jp

国際科学技術共同研究推進事業(戦略的国際共同研究プログラム)
「日本−EU共同研究」における平成23年度新規課題の決定について

JST(理事長 北澤 宏一)は、欧州委員会研究イノベーション総局(EC DG RTD)注1)と共同で「超伝導」に関する3件の共同研究課題を支援することを決定しました。この支援は、国際科学技術共同研究推進事業(戦略的国際共同研究プログラム)注2)「日本−EU共同研究」注3)の一環として行われるものです。

支援決定した課題は次の通りです。

(1) 「軽元素・分子系高温超伝導への多面的アプローチ」

(研究代表者:東京大学 大学院工学系研究科 岩佐 義宏 教授、ダーラム大学 化学科 プラシーデス・コスマス 教授)

本課題は、軽元素・分子系物質を用いて新しい超伝導体を合成、制御することにより、臨界温度が高く、環境負荷の少ない超伝導材料の実現を目指す研究です。

(2) 「鉄系超伝導体における材料ポテンシャルの開拓」

(研究代表者:東京大学 大学院工学系研究科 下山 淳一 准教授、イタリア学術会議 マリナ・プッティ 准教授)

本課題は、鉄系超伝導体における臨界電流特性などの超伝導特性を解明、改善することで、材料物質としての実用可能性を開拓する研究です。

(3) 「鉄系超伝導体デバイスの物理的・工学的基盤の構築」

(研究代表者:名古屋大学 大学院工学研究科 生田 博志 教授、ドレスデン・ライプニッツ固体・材料研究所 飯田 和昌 上席研究員)

本課題は、鉄系超伝導体薄膜の特性評価や理論的解析を通じて膜の質を高めるとともに、得られた高品位薄膜の超伝導デバイス応用を目指す研究です。

今回の共同研究課題の募集では19件の応募があり、これらの応募課題をJSTの研究主幹と日本側およびEU側の外部専門家により評価しました。その結果をもとにJSTとEC DG RTDが協議を行い、研究内容の優位性や共同研究の有効性などの観点から、日本とEUがともに支援すべきと合意した3件を支援課題として決定しました。日本側、EU側とも本年10月に支援を開始し、研究期間は支援開始から3年間を予定しています。

注1) 欧州委員会研究イノベーション総局(EC DG RTD:European Commission Directorate-General for Research and Innovation)
欧州委員会の中で研究開発に関連する政策を中心的に担当する部門であり、研究費配分機関として公募型研究プログラムを実施しています。
EC DG RTDホームページURL:http://ec.europa.eu/research/index.cfm
注2) 国際科学技術共同研究推進事業(戦略的国際共同研究プログラム)
政府間合意に基づき、戦略的に重要なものとして文部科学省が設定した協力対象国・地域および分野において、相手国の研究支援機関と共同で研究提案を公募・採択し、国際共同研究を支援します。
国際科学技術共同研究推進事業(戦略的国際共同研究プログラム)ホームページURL:http://www.jst.go.jp/inter/index.html
注3) 「日本−EU共同研究」
平成21年4月にストラスブールで行われた坂田文部科学審議官(当時)とポトチュニック欧州委員(科学技術担当)(当時)との会談を踏まえ、文部科学省が「低炭素社会実現のための材料科学」を共同研究分野として設定しました。その後、JSTとEC DG RTDが協議し、同分野における「超伝導」領域での共同研究課題支援について合意しました。

<添付資料>

別紙1: 国際科学技術共同研究推進事業(戦略的国際共同研究プログラム) 「日本−EU共同研究」平成23年度新規課題 一覧

別紙2: 国際科学技術共同研究推進事業(戦略的国際共同研究プログラム) 「日本−EU共同研究」評価者(日本側) 一覧

参考: 国際科学技術共同研究推進事業(戦略的国際共同研究プログラム) 「日本−EU共同研究」平成23年度新規課題の採択に関して

<お問い合わせ先>

科学技術振興機構 国際科学技術部
〒102-8666 東京都千代田区四番町5番地3
長谷川 貴之(ハセガワ タカユキ)
Tel:03-5214-7375 Fax:03-5214-7379
E-mail: