独立行政法人科学技術振興機構(理事長 沖村憲樹)は、委託開発事業の開発課題「呼吸代謝モニター付き麻酔システム」の開発結果をこのほど成功と認定しました。
本課題は、順天堂大学医学部麻酔科学講座教授 釘宮豊城氏らの研究成果を基に、平成12年3月から平成15年3月にかけて泉工医科工業株式会社(代表取締役社長 青木由雄、本社 東京都文京区本郷3-23-13、資本金30百万円)に委託して実用化開発(開発費約300百万円)を進めていたものです。この麻酔システムは、平成15年8月1日に厚生労働省より医療用具として製造承認されました。 |
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(開発の背景) |
従来の全身麻酔器は、患者の摂取量よりも多い麻酔ガスを流すのが一般的であるため余剰ガスは大気中に捨てていました。このため、麻酔ガスによるオゾン層破壊も懸念されました。 |
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(開発の内容) |
本開発の全身麻酔器は、患者の呼吸気ガス中の濃度を高精度で測定し、時々刻々と変わる麻酔ガス摂取量や麻酔中の呼吸代謝量を算出、監視することが可能であり、目的とする麻酔深度に必要な分に近い量のみ麻酔ガスを供給するものです。 |
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(開発の効果) |
身体の活動の直接的指標となる患者の呼吸代謝状況を、常時把握できるため、適切な患者管理を行いつつ麻酔ガス放出量を大幅に低減できます。また、患者の異常も反映されやすいため、より安全な麻酔が可能で、将来的には麻酔の自動化に道をつなぐものと期待されます。 |
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【本件に関する問い合わせ先】 |
独立行政法人科学技術振興機構
開発部開発推進課 二階堂知己、菊地博道(TEL:03-5214-8995)
泉工医科工業株式会社
開発部 神谷勝弘(TEL:048-763-1534) |
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