科学技術振興機構報 第129号
平成16年11月19日
東京都千代田区四番町5−3
科学技術振興機構(JST)
電話(03)5214-8404(総務部広報室)
URL http://www.jst.go.jp

ブロー成形の成形サイクル短縮化に成功

 JST(理事長 沖村憲樹)は、委託開発事業の開発課題「ハイサイクル樹脂成形用積層金型」の開発結果をこのほど成功と認定しました。  本課題は、独立行政法人理化学研究所 顧問 中川威雄氏らの研究成果を基に、平成14年2月から平成16年8月にかけて株式会社積層金型研究所(代表取締役 山崎久男 本社 広島県広島市西区己斐中3-34-21、資本金11百万円)に委託して企業化開発(開発費約143百万円)を進めていたものです。
(開発の背景)
 従来の金型は、鋳物または鋼材ブロックを切削加工にて造形し製作するのが一般的です。鋳物の場合は鋳型製作に時間を要し、鋼材ブロックから削り出す場合は、加工に多くの時間とコストがかかるなどの問題があります。さらに、樹脂成形用金型としては、成形品を冷却するための「熱交換器」としての機能が成形サイクルに大きな影響を与えていますが、現状の金型では成形サイクルの短縮化が困難です。このため、樹脂成形用金型では製作コストの低減と共に製作期間の短縮および成形サイクルの短縮が求められています。
(開発の内容)
 本新技術は、製品の三次元CADデータからブロー成形に最適な積層用金型構造と冷却水路部等のスライスデータを作成します。積層金型材には樹脂成形金型として冷却効果の高い銅板を用い、レーザにて冷却水路部、積層用ガイド穴を加工した後、外周をシャーリング切断し、基準ピンにより位置精度を確保しながら積層します。銅板の結合には各積層材の間にハンダ箔を挟み、真空加熱炉にて加熱・加圧して積層ブロックを形成し、形状部は機械加工により製作します。
(開発の効果)
 本新技術により、金型製作期間の短縮、成形サイクル短縮による生産性の向上など成形費を含めた金型のトータルコストの削減が図れるため、自動車、電気機器用部品等の樹脂成形用金型への利用が期待できます。

本新技術の背景、内容、効果の詳細
用語解説
図1 積層金型の構造
図2 ブロー成形用積層金型
図3 ブロー成形品
開発を終了した課題の評価

なお、本件についての問い合わせは以下の通りです。
独立行政法人 科学技術振興機構 開発部 開発推進課
菊地博道、井口 穣(電話:03-5214-8995)

株式会社積層金型研究所 代表取締役 山崎久男(電話:082-271-8447)
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