[IoT] IoTが拓く未来

戦略目標

「次世代IoTの戦略的活用を支える基盤技術」

研究総括

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徳田 英幸(情報通信研究機構 理事長)

概要

 Society5.0 が実現された超スマート社会においては、IoT(Internet of Things)でつながった人や機器から生み出される大量かつ多様なデータを、サイバーフィジカルシステム(CPS)において、AIやビッグデータ処理などの情報科学技術により分析・活用し、インテリジェントな機器等をニーズに合わせて制御することで、機器単体では決して得られない新しい価値やサービスを創発することが期待されています。一方、IoT機器に潜む脆弱性をつく外部からの攻撃等も危ぶまれ、高度な攻撃にも耐えるIoTセキュリティやプライバシーに配慮した高度なデータ収集・流通・蓄積・解析基盤等の開発も急務です。
 この超スマート社会のCPSを支えるには、カーボンニュートラルなシステム、セキュリティやプライバシー保護をデザイン時点から組み込んだデータエコシステムの実現などが重要です。特に、日本が世界をリードするためには、この急速に進展するIoT環境の戦略的活用を支援する基盤技術の研究開発を加速することが必須です。
 本研究領域は、超スマート社会の実現を見据え、従来技術の単純な延長では得られない、質的にも量的にも進化した次世代IoT技術の基盤構築を目指します。例えば、IoT機器から得られる多種大量のデータをリアルタイムに統合・分散処理する技術、IoT環境における機能・性能・実装の課題を飛躍的に解決する要素技術、IoT機器の脆弱性、データ保全性等の課題を根本的に解決するセキュリティ技術やプライバシー強化技術等を対象として、大胆な発想に基づいた挑戦的な研究を推進します。
 なお、本研究領域は文部科学省の人工知能/ビッグデータ/IoT/サイバーセキュリティ統合プロジェクト(AIPプロジェクト)の一環として運営します。

 本研究領域は、文部科学省の選定した戦略目標「次世代IoTの戦略的活用を支える基盤技術」 のもとに、2019年度に発足しました(リンク先は国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP)となります)。

領域アドバイザー

板谷 聡子 情報通信研究機構 ワイヤレスネットワーク総合研究センター 主任研究員
荻野 司 重要生活機器連携セキュリティ協議会 代表理事/情報セキュリティ大学院大学 情報セキュリティ研究科 客員教授
菊池 浩明 明治大学 総合数理学部 専任教授
栗原 聡 慶應義塾大学 理工学部 教授
佐古 和恵 早稲田大学理工学術院 教授
戸辺 義人 青山学院大学 理工学部 教授
中澤 仁 慶應義塾大学 環境情報学部 教授
原 隆浩 大阪大学 大学院 情報科学研究科 教授
東野 輝夫 京都橘大学 副学長
吉岡 克成 横浜国立大学 大学院環境情報研究院 教授

採択課題一覧

  1. 令和元年度採択課題
  2. 令和2年度採択課題
  3. 令和3年度採択課題

プログラム

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