研究者紹介 [3期生]

青山 一真

青山 一真

経皮電気刺激による感覚編集インタフェースの構築

皮膚上に電極を設置して微弱な電流を身体に流す経皮電気刺激を利用して、バーチャルな感覚を作る「感覚提示」、人が普段感じている感覚を弱める「感覚減衰、人が感じている感覚を強くしたり、現実では得られないような感覚を感じさせる「感覚増強」の3つの感覚操作が可能な感覚編集インタフェースの構築を目指しています。

岩井 大輔

現実空間とサイバー空間を自然に接続するプロジェクションマッピングの研究

映像投影により現実世界の見え方を操作するプロジェクションマッピング技術を利用して、現実空間をサイバー空間と接続して、私達の生活を便利・豊かにする技術を研究しています。特に、遮蔽による影などを解消して、両空間を自然に融合する技術の実現を目指しています。

岸 哲史

良質な眠りをデザインする睡眠動態制御技術の開発

睡眠は人々の心身の健康の基盤を成す重要な生命現象であり、良質な睡眠を如何に獲得するかは現代社会の本質的な課題です。本研究では、睡眠中の脳の状態遷移現象に着目し、良質な睡眠の獲得に資する睡眠動態制御手法を開発することを目指します。非侵襲的脳刺激法を用いて眠りの深さのコントロール(良質な眠りのデザイン)を実現する基盤技術を開発し、これが海馬を中枢とする睡眠中の空間記憶の定着を促進することを実証します。

中川 智皓

パーソナルモビリティのための自動運転技術の開発

パーソナルモビリティ・ビークル(PMV)の自動運転の適用にあたっては、PMVの車両力学に加え、操縦者のダイナミクスを考慮した制御が重要となります。ここでは、人間の操縦(意図あり)/乗車(意図なし)の違いを解明すべく、三次元動作解析装置を用いた運動取得およびマルチボディダイナミクスを用いたモデル化を行います。運転主体が人間側、システム側の2つの自動運転レベルに分けて、自動運転制御を構築します。

中島 一崇

CG技術によるインタラクティブな3Dモデリング支援

形状やテクスチャなどのデータを含めた、高品質な3Dデータ作成(3Dモデリング)を支援する研究を行っています。この技術で3Dモデリングに伴う面倒な作業を軽減し、ユーザがクリエイティブな作業に集中できる環境の実現を目指しています。

長島 一樹

多次元生体化学情報の収集・時空間解析へ向けた超嗅覚センサシステムの創製

本研究では、無機化学・ナノ材料科学に立脚した分子認識材料の開発を行うと共に、変動する環境下においても生体呼気から安定的に多次元化学情報を収集する人工嗅覚センサシステムを創製し、多次元生体化学情報の時空間解析により人間-環境のインタラクションを理解・デザインします。

中野 珠実

SNSが生み出す自己像の歪み形成機構の解明とその補正法の開発

「自己顔のレタッチ(修正加工)依存」に着目し、若い女性の顔のレタッチ行動を強化する神経機構と過度な行動を抑制する神経機構を脳活動計測により明らかにすることで、レタッチ行動を調整するメカニズムを明らかにすることを目指します。また、レタッチ顔への親近感や違和感が何歳頃から生じるようになるかを、様々な年齢の子供の行動を比較することで、顔認知の発達機構を明らかにします。さらに、実際のSNSインタラクションの場に介入することで、自己像の歪みを補正するインタラクションデザインの在り方を探索します。

馬場 雪乃

行動経済学に基づく個人的・集団的評価の数理モデルの開発

人間がヒトやモノを評価する際、認知バイアスにより評価がゆがみます。本研究では、行動経済学で議論されている様々な認知バイアスを考慮して、評価プロセスを数理モデルで表現し、評価のゆがみの解消を目指します。様々な評価タスクを適応的に発行し、それに対する反応から各自の認知バイアスを推定します。集団での評価集約過程における認知バイアスの推定も行い、個人や集団が対象に与える真の評価の推定を実現します。

林 正道

人工神経回路フィードバックによる主観的時間の制御

自動車や飛行機は人が空間を自由に移動することを可能にしましたが、一方、時間の流れにはただ身を任せることしかできません。本研究では、認知神経科学と情報学の知見を融合し、人の主観的時間を制御するシステムを開発します。このシステムでは、ウェアラブルデバイスによりユーザーの視覚・生体情報を収集し、多層人工神経回路を用いて時々刻々と変化する主観的時間の流れを推定します。そしてその情報をもとに最適な脳刺激あるいは感覚刺激を与え、主観的時間の流れを制御することを目指します。

村井 昭彦

DATSURYOKU:マルチレベルな介入による運動スキル獲得支援の実現

緊張によるスポーツの本番での失敗は過度な筋の共収縮によるパフォーマンスの低下が一因です。筋は収縮させるのは容易ですが、脱力させることは極めて困難です。本研究は運動力学介入および認知介入により身体環境インタラクションを変化させ、運動スキル(筋脱力)獲得支援の実現を目的とします。そしてスポーツサービスとして社会実装し、本番での失敗を防ぐことで運動へのモチベーションを向上させ、運動習慣定着を実現します。

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