本研究領域は、RNA分子の多様な機能を明らかにしRNAの生命体維持に関する基本原理についての理解を深めると同時に、RNA分子の医療応用等に関して、個人の独創的な発想に基づく革新的な技術シーズの創出を目指す研究を対象とした。
具体的には、生命現象を支え制御するRNAの新たな機能を探索する研究、および既知のRNA機能の活用を目指したが、後者の研究においては、機能性RNAのデザインや機能向上を目指す技術、機能性RNAにより細胞機能を制御する技術、1分子レベルで特異的RNAを検出する技術、RNAを標的組織・細胞に送達するドラッグ・デリバリー・システム技術などに関するものが含まれ、先端医療技術等への機能性RNA分子の新たな活用技術の開発へとつながることが期待される研究を行った。
◎濡木 理 東京大学大学院理学系研究科 教授
齊藤 博英 京都大学iPS細胞研究所 教授
塩見 美喜子 東京大学大学院理学系研究科 教授
大儀 和宏 武田薬品工業(株)リサーチ中枢疾患創薬ユニットイノベーティブバイオロジー研究所 リサーチマネジャー
◎は委員長