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 研究代表者・研究課題

平成17年度研究代表者 (研究終了)

黒田 忠広 高性能・超低電力短距離ワイヤレス可動情報システムの創出
小林 光 極限ゲート構造によるシステムディスプレイの超低消費電力化
佐藤 健一 超低消費電力光ルーティングネットワーク構成技術
高田 広章 ソフトウェアとハードウェアの協調による組込みシステムの消費エネルギー最適化

高性能・超低電力短距離ワイヤレス可動情報システムの創出

研究代表者

黒田 忠広

(慶應義塾大学 理工学部 教授)

研究課題概要

ワイヤレスネットワーク接続によるロボットや車、携帯電話の可動情報システム構築に向け、短距離データ無線通信技術とエネルギー無線給電技術を従来の1/1000 の電力で実現します。具体的には、チップ間通信を10Tbps/100mW で行い、至近距離の端末間通信の場合は10Gbps/10mW で、短距離の場合は 100Mbps/1mW で行います。また、動きながら電力の供給を受けることができる給電シートを低コストで実現します。

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極限ゲート構造によるシステムディスプレイの超低消費電力化

研究代表者

小林 光

(大阪大学 産業科学研究所 教授)

研究課題概要

シリコンの新たな低温酸化法である「硝酸酸化法」を活用して、ディスプレイの駆動に用いる薄膜トランジスタ(TFT)を超低消費電力化します。新酸化法で形成する酸化膜は、従来法に比べて格段に良質であるため薄膜化が可能で、TFTの消費電力を従来の1/25以下にすることが可能です。また、極限ゲート構造TFTの創製とこれを用いた新回路技術・アーキテクチャーの開発により、システムディスプレーの消費電力をさらに1/10以下にすることにより、合わせて1/250以下に低減します。

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超低消費電力光ルーティングネットワーク構成技術

研究代表者

佐藤 健一

(名古屋大学 大学院工学研究科 教授)

研究課題概要

将来のブロードバンドサービスを国民が広く享受するには、通信ネットワークの高性能化とともに、ネットワーク全体の低消費電力化が必須の課題です。光領域での波長ルーティングを利用するフォトニックネットワーク技術は、通信量の急速な増大に対応する高速広帯域化とともに、装置の電力消費を劇的に低減する可能性を秘めています。本研究では、低消費電力化の観点から総合的に最適化された新世代のネットワークを目指します。

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ソフトウェアとハードウェアの協調による組込みシステムの消費エネルギー最適化

研究代表者

高田 広章

(名古屋大学 大学院情報科学研究科 教授)

研究課題概要

情報家電や情報携帯端末などの組込みシステムを対象として、ソフトウェアとハードウェアの協調により、サービス品質(性能、計算精度、信頼性など)を保証しつつ、消費エネルギーを最小限にするための最適化技術を開発します。メモリアーキテクチャとコンパイラの協調や、低消費エネルギースケジューリング機構を持つマルチプロセッサリアルタイムOSなどにより、消費エネルギーを100分の1に低減することを目標とします。

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