第3回科学技術外交シンポジウム ~変革の時代における科学技術外交を考える~
The 3rd Symposium on Science and Technology Diplomacy
~Considering Science and Technology Diplomacy in an Era of Change~

【3月21日(木)14時~ @JST東京本部別館ホール / 14:00- Thursday 21, March 2024 @ JST Tokyo Headquarters Annex, Hall】

開催報告

・開催報告はこちら(準備中)

・The English version of the Summary is in preparation.

開催趣旨

気候変動やパンデミック等の地球規模課題の深刻化、ロシアのウクライナ侵略といった地政学的緊張の高まり、重要・新興技術の急速な発展と社会へのインパクトの拡大など、科学技術イノベーション(STI)をとりまく世界情勢は急速に変化しています。従来から経済・産業の進展や地球規模課題の解決にSTIの役割は必要不可欠であることは認識されていましたが、昨今はそれらに加えて安全保障や外交、保健衛生、エネルギー、食料といったあらゆる重要な政策や戦略とSTIの結びつきが強くなっています。同時に、科学と政策と社会の連携やインターフェースがこれまで以上に重要になっています。また、重要・新興技術の育成・保護のための戦略的な国際連携が求められ、国境を越えて人材獲得を目指す動きもあります。そして、こうした状況に対応するため、STI政策の革新が強く求められています。一方、地球規模課題解決には全世界との協力が必須です。2015年9月の国連サミットで、2030年までの国際目標として「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択されてから8年あまりが経過し、折り返し地点を過ぎました。しかし、COVID-19パンデミックやロシアのウクライナ侵略などの影響もあり、SDGsの達成に向けた進捗に遅れが生じており、これまでも推進してきたSTIを活用した取組(STI for SDGs)を一層強化することが求められています。

このような変化の中で、科学技術外交はこれまで以上に重要となるとともに、期待される役割にも変化が生じているのではないでしょうか。「科学技術外交」という概念は、2010年頃、英国王立協会と米国科学振協会(AAAS)が、3分類(science in diplomacy、diplomacy for science、science for diplomacy)を提唱するなどして整理され、様々な取り組みが推進されてきました。しかし、世界情勢の変化に伴い、今後10年を見据えた科学技術外交の概念を再考し、その価値やシステムを再定義する必要があります。

例えば、政府職員と民間有識者双方が参画するトラック1.5外交の積極的な推進や、科学技術外交の重要なツールである国際共同研究プログラムの戦略的拡充など、様々なレイヤーでの重層的な取組が必要となるでしょう。また、2023年9月のG20ニューデリー・サミットでは、G20首席科学顧問ラウンドテーブル(8月開催)の成果文書が附属文書として採択されました。こうした中、2025年に向けて、科学技術外交の国際的な議論ネットワークが急速に拡大しています。本シンポジウムでは、変革の時代に、科学技術外交はどうあるべきか、国内外から科学技術外交キーパーソンが東京に集い議論を深めます。その結果は、国際的な議論にも大きく貢献することが期待されます。

日時

2024年3月21日(木) 14:00~18:00

場所

科学技術振興機構(JST)東京本部別館ホール

形式

対面開催(一般公開)/日英同時通訳付

主催

外務省・国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)

後援・協力

内閣府・文部科学省

問い合わせ窓口

科学技術振興機構(JST) 研究開発戦略センター(CRDS)
企画運営室 科学技術外交グループ 高野 凌太郎 E-mail: