JSTは、日欧間におけるトップレベルの研究開発交流を促進・強化することを目的とし、欧州研究会議(ERC-European Research Council)との間で実施取極を2018年10月7日に締結しました。JSTの助成を受ける研究者と欧州に於いてERCの助成を受ける研究者に対し、組織的に研究交流の機会が提供されることにより、更なる研究成果に繋がることが期待されます。

- 欧州研究会議(ERC)について
- 最先端研究分野において、世界中の卓越した頭脳を持つ研究者を支援する目的で2007年に創設。幅広い分野において欧州域内全体での厳しい競争を勝ち抜いた優秀かつ独創的な研究者に対する支援を行っています。研究者のキャリアやステージに応じた各助成金(Starting, ConsolidatorおよびAdvanced Grant)を中心に、 Synergy Grantや研究成果の実用化を支援するためのProof of Concept Grantがあります。
詳しくは:ERCウェブサイト、The European Research Council - The first 10 years冊子
お知らせ
- 2025年3月
- 2025年における研究交流手続きを掲載いたしました。

仕組みについて
- 所定のJSTのプロジェクトから支援を受ける研究担当者及び研究参加者が対象となります。
- 共同実験など数日の滞在から、具体的な共同研究も可能な長期(最長12 か月)滞在まで、必要に応じた柔軟な連携が可能です。また、短期派遣ではプロジェクト期間中に研究者派遣・招へいを複数回実施することも可能です。
- 研究者派遣及び研究者招へいの活動は既存のJST プロジェクトに組み込まれるため、プロジェクトの予算を活用して研究交流に必要な費用を支出可能です(特にJSTが必要と認めた場合には、追加予算を検討することがあります)。
活用のメリット
- フロンティア研究に挑む卓越した研究チームを組織するERC研究者との研究討議や意見交換を通じ、新たな知見の獲得や既存の研究者ネットワークの拡充・新たな形成が期待されます。
- ERCは2018年9月よりSynergy Grant(チーム型研究プロジェクト)で欧州域外の研究者をCo-PIとしてチームに組み入れ、支援する取組みを開始しました。JST-ERC間研究者交流推進スキームの活用により、トップ研究者による実質的な国際共同研究プロジェクトの企画立案をも展望した交流も実施可能です。
協力を始めるプロセス
交流先の探索
本交流の対象となる機構の事業・プログラム担当から研究代表者宛に送付される募集開始のお知らせメールに添付される「JSTとの研究交流を希望するERC研究者リスト」を参照の上、希望の交流先を探してください。
交流内容の交渉
希望の交流先に各自で連絡を取り、交流時期・期間、求められる資質や役割、受入環境、費用負担など、条件を調整してください。
交流内容の登録
JSTとERCとの研究者交流の実績を把握するために、相手国研究者との調整が完了後、下記登録フォーム(※)から交流内容の登録へのご協力をお願いいたします。
2025年における手続きのご案内
募集案内 | |
---|---|
交流先機関との合意書の例 | Word |
(※)渡航情報入力フォーム | 入力フォーム |
交流全般の問い合わせ先
JST-ERC間研究者交流推進担当
支援を受けている事業に関する問い合わせは、募集案内に記載の各事業担当までお問い合わせください。