
JST戦略的創造研究推進事業 ERATOの研究開発成果
その後も、 JST委託開発などにより、結晶性グラファイトの可能性がさらに展開
平成22年度の第42回市村産業賞(財団法人 新技術開発財団)において、長崎総合科学大学の吉村進理事、ならびに、パナソニック プロダクションテクノロジー株式会社とパナソニック エレクトロニックデバイスジャパン株式会社の技術開発者が功績賞を表彰されました。市村産業賞は、優れた国産技術を開発することで、産業分野の発展に貢献・功績のあった技術開発者またはグループに贈呈されます。
本研究は、JST戦略的創造研究推進事業ERATOの成果をもとに開発されたものです。柔軟性を有する結晶性グラファイトは低比重、高熱伝導性に加えて加工性の良さを特長とし、ノートパソコン、携帯電話や半導体検査装置の放熱・熱拡散材料などとして実用化しています。
また、その後、JSTの産学連携・技術移転の事業(委託開発)により、グラファイトの可能性をさらに広げる開発が進みました。
●受賞者によるJSTプロジェクト(ERATO-委託開発)のご紹介
日本独自の技術から世界初の光学・熱特性が生まれます
・研究者名
吉村 進 (JST-ERATO・緒方ファインポリマープロジェクト、現在 長崎総合科学大学 理事)他
・企業名
パナソニック プロダクションテクノロジー株式会社(成果実施機企業)
パナソニック エレクトロニックデバイスジャパン株式会社(開発企業)※採択当時:松下電子部品(株)
特長
・高分子から固相-固相法で作る高配向性グラファイトブロック
・厚さ0.1mmからダブルベンディングまで様々な形状制御が可能
・柔軟性の付与が可能
・ダブルベンディング形状で波長選択したX線を集光可能


●関連情報
・市村産業省(財団法人 新技術開発財団)のホームページはこちら
・JST戦略的創造研究推進事業ERATO「緒方ファインポリマープロジェクト」(1981-1986年)のホームページはこちら
・JST委託開発「高品質グラファイトの製造技術」(平成元-平成4年)のホームページはこちら