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> 6.研究開発課題の個別評価(別紙2)
「独創的シーズ展開事業 独創モデル化」
平成17年度採択課題 事後評価報告書
平成18年10月
独立行政法人科学技術振興機構
科学技術振興審議会技術移転部会
独創モデル化評価委員会
6.
研究開発課題の個別評価
14
ナノ秒パルス大気圧プラズマ滅菌装置の試作評価
企業名
:ヤマトラボテック株式会社
研究者(研究機関名)
:秋津 哲也(国立大学法人 山梨大学)
1)
モデル化の概要および成果
安全で低コストな医療用器材の滅菌法の開発を目的として、大気圧プラズマ滅菌装置の製品化実現のため、オープニングスイッチを用いた小型パルスパワー電源を使用した大気圧プラズマ滅菌装置を試作した。
試作滅菌装置により、不織布の包材に入れた芽胞菌を、50℃以下にて10分以内に滅菌できることをモデル化目標とし、滅菌評価を行った結果、十分な滅菌性能の把握はできなかったが、芽胞菌を塗抹した1辺15mmのカバーグラスを30秒で滅菌することができた。
今後、滅菌メカニズムを解明しつつ滅菌性能を向上させ、実用化の可能性を見極める。
2)
事後評価
モデル化目標の達成度
モデル化目標は概ね達成したが、滅菌効果の検討に余地が残る。
知的財産権等の創出
現時点での出願はない。
企業化開発の可能性
滅菌に寄与している要因の解明を通じて滅菌効果向上を計ることが出来れば環境保全、コスト、性能の面で企業化の可能性は高い。
新産業、新事業創出の期待度
滅菌装置としてのみならず、医療用器材のための生体親和性付与や樹脂剤の塗装、重合処理等広い分野での新事業創出が期待できる。
3)
評価のまとめ
滅菌装置の基本的性能が確認されたので、実証試験装置の改良が進めば企業化可能と考えられる。
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This page updated on November 7, 2006
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