報告書
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(別紙1)
> 3.研究開発課題の個別評価
独創的シーズ展開事業 独創モデル化
平成16年度採択課題 事後評価報告書
平成17年10月
独立行政法人科学技術振興機構
科学技術振興審議会技術移転部会
独創モデル化評価委員会
(別紙1)
3.
研究開発課題の個別評価
14
ステガノグラフィ技術を利用した新しいモバイルセキュリティモデルの試作
企業名
:日立公共システムエンジニアリング株式会社
研究者(研究機関名)
:野田 秀樹(九州工業大学 情報工学部 教授)
1)
モデル化の概要および成果
本モデル化では、次の事項を課題とした。
(1) ユビキタス社会で必要性が高まる携帯情報端末の安全性を確保。
(2) 携帯情報端末を使った新たなビジネスモデルの提供を目的としたステガノグラフィ技術をコアとした2つのコンセプトとして、「携帯情報端末で高い証拠性を持つ撮影画像を実現する機能」及び「携帯情報端末内において安全かつユーザにとって容易に個人情報等を隠すことができる機能」を実現。
(3) ユーザビリティ観点からの評価を実施。
このような課題に対し、目標とする機能やコンセプトを実証するプロトタイプを開発し、ユーザビリティ観点からの評価を行うことで、実利用に向けた重要な知見を得ることができた。
2)
事後評価
モデル化目標の達成度
「高い証拠性を持つ画像撮像機能」及び「利便性の高い情報保護機能」の実装を実現し、また、これらの「2つの機能についてユーザビリティ評価の実施」もほぼ達成し、モデル化の目標は概ね達成した。
知的財産権等の創出
創出なし。2件の特許出願を予定。
企業化開発の可能性
利用者への使いやすさの追求が図られ、この面の充実により企業化の可能性は高まると考えられる。
新産業、新事業創出の期待度
今後増大するセキュリティ市場への進出の可能性はあるが、このモデル化の企業化を基にした新産業創出の可能性は高くない。
3)
評価のまとめ
モデル化目標をほぼ達成し、後半は商品プロトタイプの開発を行うなど、短期間で情報保護機能を携帯端末に実装するという開発努力は高く評価できる。今後は、利用者への使いやすさの改善に努めるとともに、新知見に関する特許出願を期待する。
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This page updated on October 25, 2005
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