報告書
>
(別紙1)
> 3.研究開発課題の個別評価
独創的シーズ展開事業 独創モデル化
平成16年度採択課題 事後評価報告書
平成17年10月
独立行政法人科学技術振興機構
科学技術振興審議会技術移転部会
独創モデル化評価委員会
(別紙1)
3.
研究開発課題の個別評価
8
発想支援"人工生命型自動設計システム"の開発
企業名
:株式会社 ソフトウエアエンジニアリング
研究者(研究機関名)
:芹川 聖一(九州工業大学 工学部 電気工学科 助教授)
1)
モデル化の概要および成果
モデル化の目標として、『物を加工する探索』と『動作を校正する探索』という2つのテーマに対し、"人工生命型自動設計システム"を応用したソフトとして、以下の開発を行った。
「物を加工する探索」においては、レンズの自動設計アプリケーションを移植開発した探索結果をもとにレンズの試作を行い、またフィラメント形状を探索するアプリケーションを移植開発し、それぞれ有効性の検証を行った。
「動作を校正する探索」については、圧力センサ補正関数探索ソフトを移植開発し、その探索結果をもとにしてシール機の試作を行った。
レンズ形状の自動設計やフィラメントの形状を設計するために必要な入力情報が得られるように検証装置を試作し、高い精度のデータの収集を行った。
2)
事後評価
モデル化目標の達成度
2件のテーマを取り上げたうえで、自動設計システムのソフト開発が行われたが、一方は検証を行うべき均一照度面の確保に必要なランプ用フィラメントの試作までに至らず、他方はシール機の温度センサー感度のバラツキを校正する検証装置のまでようやくこぎ着けた段階と見られる。
知的財産権等の創出
創出なし。
企業化開発の可能性
協力企業の工程改善等に適用して成果を確認する等、市場での評価を取り入れながらシステムの改善を図る必要がある。特に「シール機」の開発に企業化・商品化の可能性が見られる。
新産業、新事業創出の期待度
新事業創出に至るには、市場から受け入れられることが必要である。そのためにも、ユーザの意見を採り入れながら市場性を意識した新技術開発・新商品開発を行う必要がある。
3)
評価のまとめ
モデル化計画時の目標について一定の達成度は認められるものの、実用化を達成するという観点からは、市場を意識した更なる取組が必要である。今後は、シール機設計システム等にユーザの意見を徹底的に採り入れることで、市場から受け入れられる効果的な商品開発を進めることを期待する。
一覧に戻る
次へ
目次に戻る
This page updated on October 25, 2005
Copyright©2005
Japan Science and Technology Agency.
www-admin@tokyo.jst.go.jp