現在、我が国の各地域では様々な政策課題が顕在化しつつあります。これに対し、地域が有する多様なリソースを最大限に活用した科学技術イノベーションの取組は、地域に新たな成長分野を創出し、中長期的な地域の産業振興・雇用創出につながること等が期待され、これら地域課題の解決に大きく寄与することができるものと考えられます。
地域科学技術イノベーション施策の推進に当たっては、地域が抱える課題を具体的に見据えつつ、我が国の未来を拓く地域の目指すべき姿を実現するための研究開発の推進が必要と考えています。さらに、科学技術イノベーションを生み出すためには、一地域が有するリソース及びプレーヤーのみで成果を生み出すことの限界があることも指摘されており、特定の地域内の産学官金のみではなく、他地域のリソース及びプレーヤーとの連携を可能とした体制の形成が求められています。
このためには、地域が掲げる「目指すべき姿※」を調査・分析し、それを実現するために必要となる地域内外の大学等の研究成果及び広域連携の可能性、先端機器・設備の活用方法等を明らかにすることが必要です。
本調査はこうした地域の「目指すべき姿」の実現に必要な大学等の研究成果の把握及び他地域の大学等との広域連携の可能性等を大学等の視座から検討し、今後の地域科学技術イノベーション施策への展開の可能性について調査いただくことを目的とするものです。
(※)目指すべき姿:
地域が抱える公共的な課題の解決のための政策等。分野等は自由であるが、大学等の研究開発が貢献することで達成され、概ね5年後を目途に実施可能であることが要件。
本調査においては地域の科学技術イノベーション政策やHPにて掲載されているビジョン等、その根拠が明示されているもの。
(例)
・地域に集積する○○産業を基礎として新規の地域ブランドを創出
・〇〇技術により、山間・離島等における高齢者や障害者が健康、安全に暮らせる社会の実現
・地域に豊富な○○自然エネルギー活用等による自然と共生可能なモデルを開発
今回上記趣旨に沿って調査研究課題を募集したところ、全国から116件の応募をいただきました。
選考の結果、その中から32課題を採択いたしました。
【採択課題一覧】
「我が国の未来を拓く地域の実現に関する調査研究」の採択課題一覧
(1)実施期間
平成26年11月1日から平成27年2月28日まで
(2)予算
300万円を上限(間接経費を含む)
(3)調査内容
地域の「目指すべき姿」の把握及びその実現に必要となる地域内及び地域外の大学等の研究開発、知的財産の特定、広域連携体制等の具体化を目的として以下について調査を実施いたします。
(詳細な調査項目は募集要項をご確認下さい。)
@想定地域(※1)が抱える課題及び「目指すべき姿」の把握
A@の「目指すべき姿」を実現するために必要となる研究シーズの分析・特定と同研究シーズに係る技術調査
B「目指すべき姿」を実現するために必要な研究機関との連携の可能性
C社会実装(※2)・事業化を見据えた地方自治体・企業との連携可能性
D予想される社会的効果
(※1)想定地域:「目指すべき姿」を掲げており、申請者のである大学等の研究成果がその実現に貢献できると想定される地域。
(※2)社会実装:研究開発の成果が社会において実際に使用され、社会の抱える問題の解決に役立っていること。
(1)募集期間
平成26年8月28日(木)から平成26年9月24日(水)12時まで
(2)採択予定件数
30件程度
(3)申請者の要件 (公募対象機関等)
以下の機関であること。
・大学
・大学共同利用機関
・研究開発法人※
・高等専門学校
※研究開発システムの改革の推進等による研究開発能力の強化及び研究開発等の効率的推進等に関する法律(平成20年法律第63号)
第2条第8項に規定する研究開発法人をいう。
(4)応募方法
応募申請書に必要事項を記入した上で、e-Rad経由で提出してください。
e-Radポータルサイト:http://www.e-rad.go.jp/
公募要領 | ![]() |
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応募申請書(様式) | ![]() |
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イノベーション拠点推進部
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