出展者名

宇宙系YouTuber有志の会

Cosmic YouTuber Group

プログラム概要

宇宙や天文学の魅力をYouTubeやSNSで発信する天文宇宙系YouTuberやバーチャルYouTuber(VTuber)が集合!“推し”の宇宙トピックや、国立天文台・JAXAといった研究機関との連携した活動、配信・動画制作の裏側、活動のきっかけまで、幅広く伺います。事前・ライブでの質問を交えた双方向のやりとりで、天文宇宙との距離がぐっと縮まります!動画や配信を観るだけでは得られないライブ感と対話を通して、あなたにとっての「宇宙との関わり方」を一緒に考えてみませんか。

登壇者プロフィール

リコット

星を届けるYouTuber。東京大学大学院天文学専攻修了。2020年よりYouTubeチャンネル「リコットの夕焼け天文部」を開設し、斬新な切り口での天文教育普及活動を実践している。日本天文教育普及研究会若手奨励賞を受賞。天文雑誌『星ナビ』での記事執筆、プラネタリウムや児童館などでの講演も多数。直近では屋外から星空をリアルタイムで届けるオンライン星空観察ライブを展開中。

星見まどか

個人勢バーチャルYouTuber。国立天文台 野辺山宇宙電波観測所 特別客員研究員。「宇宙×エンタメ」をテーマに、宇宙に興味がない人にも楽しみながら魅力を知ってもらえるよう、YouTubeでの配信を中心に活動中。宇宙の最新トピックや星空案内、専門家との対談など多彩なコンテンツを発信。コラボプラネタリウムや野辺山天文台展の企画・制作など、オフラインの活動にも積極的に取り組んでいる。

宇推くりあ

アイドルに憧れて地球にやって来た宇宙人。宇宙関連を中心に活動しており、世界中のロケット打上を解説する配信や、宇宙開発当事者をゲストに招いたトーク配信が人気。記者として取材や雑誌への記事掲載も。 JAXA相模原キャンパス特別公開など宇宙関連イベントに多数出演し、宇宙開発をより身近にする活動を行う。2025年から準天頂衛星みちびきシリーズのアンバサダーを務める。特技はオカリナ演奏。

石川果奈

月刊「星ナビ」編集者。科学技術コミュニケーター・星空案内人。学生時代は国立天文台定例観望会や東京理科大学近代科学資料館にて、天文学をはじめとする科学を伝える活動を行う。現在は(株)アストロアーツにて天文雑誌「星ナビ」「アストロガイド星空年鑑」等の書籍編集を担当。特集「天文系VTuber大集合」などの記事を企画している。

タイムテーブル

ゲスト紹介
いまこの宇宙がアツい!みんなの“イチ推し”トピック紹介
宇宙系YouTuberへ質問してみた
クロージング「今日から始める宇宙推し!」

✏️出展レポート

話し合った未来像

今回のセッションでは、YouTubeで宇宙について発信する「宇宙系YouTuber」をゲストに迎え、事前アンケートや会場での質問をもとに対話を行った。科学や宇宙の魅力をどのように社会へ伝えるか、また、科学や宇宙を「限られた人のもの」ではなく誰もが身近に感じられる未来をどう実現するかが主なテーマとなった。来場者からは「地方では科学イベントに参加しづらいが、オンライン発信が興味を広げる機会になっている」との声も寄せられた。地理的・世代的な壁を越えて科学にアクセスできる社会の実現、そしてYouTuberやVTuberといった“推し”や関心を原動力とした新しい科学教育と文化の基盤づくりが、未来像として共有された。

意見・論点

セッションでは、「難しい宇宙のテーマをどのようにわかりやすく伝えるか」が主な論点となった。登壇者からは「ネタがありすぎて困る」という言葉があるほど、宇宙分野の広がりと発信の可能性が感じられた。また、「発信の際に気を付けていること」として「人やコンテンツに誠実であること」という意見が挙がり、科学を扱う上での信頼性や表現の責任を改めて意識する機会となった。さらに、地方では科学イベントの機会が限られるという声も寄せられ、オンライン発信が居住地に関わらず学びや関心を広げる新しい手段になり得るという認識が共有された。

キーワード

科学発信、YouTuber・VTuber、地方のイベント格差、オンライン発信の可能性、発信の誠実さと信頼性、キャラクターを通じた科学の伝え方、リアルとオンラインの融合、他分野・コンテンツとのコラボレーション、発信におけるワードセンス

来場者との対話から得られたこと・今後に生かせること

セッション参加者には、すでに科学発信を行っている人から、宇宙が好きだが初めて宇宙系YouTuberの活動を知った人まで、幅広い層が見られた。匿名でコメントできるオンラインツールは意見を引き出しやすい一方で、視聴や会話に集中すると発信が減る傾向もあり、適度な声かけや参加の促しが有効であると感じた。また、地方ではイベント参加の機会が限られていることから、YouTubeでの発信はオンラインと現地をつなぐ架け橋としても大きな可能性を持つと再認識した。