出展者名

ISSUE LAB(イシュ・ラボ)

プログラム概要

「ISSUE LAB(イシュ・ラボ)」は、社会課題となっているテーマや伝わりにくい科学技術を 「サイエンス×エンタメ」で、楽しく・わかりやすく伝える活動をしています。第一弾コンテンツとして制作した「遺伝子組み換え作物」に関するショートドラマなどを紹介しながら、遺伝子組み換え作物や遺伝医療などをわかりやすく解説します。最後にはこうした分野についてたくさんの方に届け、可能性や課題、未来を一緒に考えていける方法を皆様と一緒に考えたいと思います。

ISSUE LAB is an organization that uses “science x entertainment” to communicate social issues and difficult-to-understand scientific technologies in a fun and easy-to-understand manner. We will introduce short dramas about genetically modified crops, which were created as our first content, and provide easy-to-understand explanations of genetically modified crops and genetic medicine. Finally, we would like to share this information with as many people as possible and work together to consider the possibilities, challenges, and future of these fields.

登壇者プロフィール

佐伯 恵太(Saiki Keita)

京都出身。京都大学大学院理学研究科で修士号(理学)を取得し、日本学術振興会特別研究員(DC1)として同大学院博士後期課程に進学。1年間の研究活動の後、俳優に転身した異色の経歴の持ち主。現在は、科学とエンターテイメントの架け橋になるべく、フリーランスの俳優・サイエンスコミュニケーター(科学コミュニケーター)として活動中。

高遠 頼(Takatoh Rai)

YouTube や Twitter にて活動している生命科学系Vtuber。専門は合成生物学、バイオインフォマティクス、データサイエンス。Ph.D. 博士(理学) 学振DC1、バイオインフォマティクス系IT企業を経て、化学メーカーにて生命科学の研究者として従事。

鈴木 美慧(Suzuki Misato)

病気の「なぜ?」に寄りそう - 認定遺伝カウンセラー。遺伝性疾患について、本人や家族が納得のいく選択ができるよう、医療と社会のあいだで対話を続けています。

タイムテーブル

◎自己紹介(登壇者3人):6分
◎「イシュ・ラボ」活動紹介:10分
◎認定遺伝カウンセラー活動紹介:4分
◎テーマトーク:10分
「社会課題をサイエンス×エンタメ」もっとたくさん届け、もっとみんなで考えるには?
◎グループワーク:15分
上記テーマを参加者と一緒に考える(1グループの人数は5名程度を想定)
◎グループで話した内容を全体共有:10分
◎まとめ:5分

計60分

✏️出展レポート

話し合った未来像

遺伝子組み換え作物や、ゲノム編集技術、遺伝医療など、人や生物の遺伝子に関わる技術だけでも様々な技術が生み出されている昨今。しかしその情報は必ずにも正しく伝わらず。そもそも興味を持たない人たちもいます。そんな中、より多くの人に興味を持ってもらい、一緒に対話を深めていくためにはどうすれば良いのか。理想の未来像について語り合いました。

意見・論点

遺伝子(遺伝情報)に関わる科学技術の進歩というテーマでも話を広げられるのですが、オープンスペースでの1時間のイベントということで時間が限られており、主に「科学技術の伝え方」の方を主な論点として取り上げ、議論しました。ISSUE LABが取り組む「サイエンス×エンタメ」のコンテンツなどを紹介した上で、グループワークに移行し、どんなコンテンツやイベントが作れそうかアイデアを出し合い、その中で何を重視すれば良いのか、気をつければ良いのかを話し合いました。演劇や漫才などで伝えるのも良さそう、テレビCMを出したりインフルエンサーに発信してもらうのが良いのではないかというアイデアが出る一方、エンタメに偏ってしまうことの懸念についても話し合い、信頼感という意味では学校で教えてもらえれば安心できる、伝え手の実績などが大事という意見も出ました。また、そもそも遺伝子組み換え作物とゲノム編集の違いもわかっていない人が多いのではないか、だとすればやはりまずは基本的な知識を伝える情報発信も重要ではないかという議論にもなりました。

キーワード

  • 基本情報を共有することが大事
  • 信頼感
  • 安全と安心
  • テレビやインフルエンサーの影響力
  • SNSの時代
  • 学校教育の重要性

来場者との対話から得られたこと・今後に生かせること

ISSUE LABでは遺伝子組み換え作物をテーマにしたショートドラマやクイズ動画の制作など、「サイエンス×エンタメ」をコンテンツに落とし込んで動画やラジオ番組、記事などを制作しており、今回のイベントはその新たなアイデアを得たり、今後の活動のさらなる発展のためのヒントをいただくことを一つの目的として行いました。当初想定していたような具体的なアイデアも一部得られましたが、ワークを行った3つのグループの全てで、「信頼のできる情報発信が大事」「学校教育が重要」という話題が出たことからも、社会(課題)と密接に関わる科学技術を発信したり、そういった題材で対話をするために重要なことが再確認できました。一方で、参加された多くの方がSNSを利用していて、YouTubeなども日常的に視聴していたこと、娯楽だけでなく情報取得の手段としても活用されていたことからも、「サイエンス×エンタメ」のコンテンツをSNSを駆使して発信していくことも効果的であると感じられました。