身近な不思議の秘密を「キヅキランド」と探ってみようLet's investigate the wonders around us using Kizuki Land!
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テレコムセンタービル 4階 オープンスペースD
出展者名
稲盛財団 こどものキヅキ応援プロジェクト
Wonder Hunter Project, Inamori Foundation
プログラム概要
修正テープと○○が同じ仕組みだったなんて!?
「キヅキランド」は動画を観察して疑問に思ったことや発見したことを直接画面に描き込み、仲間とシェアできるオンラインツール。身近な文房具をタブレットの動画で観察して、皆で意見を交換して仮説をふくらませたら、実物を分解しちゃおう!君の仮説は当たっているかな?それとも新しい発見があるかな?
ふだん当たり前に使っている道具やいつもの風景の見え方が、ちょっと変わるかもしれない、そんな「科学的なモノの見方を育む」体験を提供します!
What!? White-out tape works in the same way as the XYZ!!??
Kizuki Land is an online tool that enables you to draw in your wonders and discoveries directly onto the screen while watching a video and to share them with your friends. Join us in this workshop to explore the wonders hidden in an everyday item! We will first observe a stationery item closely at Kizuki Land. Exchange ideas with others in the room, developing hypotheses. We will then turn to the actual item, and break it down into parts! Discoveries and new wonders may be waiting for you...
It wil be an experience that cultivates a “scientist’s lens.” Everyday items and scenes you are so familiar with may start to look a little different!
登壇者プロフィール
本田隆行
科学コミュニケーター
神戸大学にて地球惑星科学を専攻(理学修士)。日本科学未来館でサイエンスコミュニケーターとして勤務後、独立。「科学とあなたを繋ぐ」プロの科学コミュニケーターとして活動中。著書・監修に『宇宙・天文で働く』(ぺりかん社)、『もしも恐竜とくらしたら』(WAVE出版)など。
www.sc-honda.com
武井祥平
エンジニア
高専で電気工学、大学で認知心理学を専攻。2012年、東京大学大学院 学際情報学府 修士課程修了。同年、nomenaを設立。エンジニアリングを駆使した独創的なものづくりを、デザインやアートなど幅広い領域に提供している。主な仕事に、東京2020オリンピック・パラリンピック聖火台の機構設計など。2024年、毎日デザイン賞(毎日新聞社主催)受賞。
www.nomena.co.jp
タイムテーブル
✏️出展レポート
話し合った未来像
今回の「キヅキランド・ワークショップ」では、自分の目で動画を観察して、発見したことや疑問に思ったことを画面に直接書き込んで投稿し、参加者同士で共有しました。それにより、「自分と他人のものの見え方が異なる」ということを知ることになりました。それは、まだ見えていない世界への広がりや自身の可能性への気づきにもつながっていきます。また、正解があるかどうかがわからない「問い」と向き合い自ら追究する楽しみを知ることは、生きていくための力になっていくはずです。
意見・論点
「身近にある道具を分解し、その仕組みを探る」がワークショップのお題。今回は修正テープを対象にしました。最初に分解動画を観察すると、「やってみたい!」という声が多数上がり、普段当たり前のように使っている道具を分解するということ自体への興味が高まりました。そして見るのとやるのとでは大違いで、簡単そうに見えることでも意外なところに難しさがあったり、触れることで気づくことがあったりしました。そうやって生まれたそれぞれの発見や疑問を共有することで、新たな視点を得、気づく力を広げることができたようです。
キーワード
「見え方が変わる」
分解してみることで、お馴染みの道具の見え方が変わる
他人の視点を知る=他の人メガネを手に入れることで、いつもの風景の見え方が変わる
来場者との対話から得られたこと・今後に生かせること
ワークショップを通じて分解に失敗してもそこから疑問や発見を見つける子どもの気づく力に改めて驚かされました。この力を伸ばす場として、これからも「キヅキランド」の活動を展開していきたいと思いを強くしました。
また、見学していただいた出展者との会話から、さまざまな研究の内容や成果を子どもたちに伝えるツールとしても「キヅキランド」が役に立つのではないかと感じました。
通常は子どもたちを対象にワークショップを行うことが多いのですが、今回は子どもたちに混じって大人にも同じように取り組んでもらい、大人か子どもか、理解度や進捗度、声の大小に関わらず、「キヅキランド」では平等にそれぞれの発見や疑問を共有し、一緒に膨らませることができることが改めてわかりました。今後も多様な対象者とワークショップを行ってみたいと思っています。