フィギュアを使って動物園の動物展示をつくってみようLet's make an animal exhibit using figurines!
〜
テレコムセンタービル 3階 オープンスペースB
出展者名
どうぶつたちの眠れない夜に、SHAPEーJapan
Sleepless Night for Animals,SHAPEーJapan
プログラム概要
動物福祉という言葉を聞いたことはありますか?動物福祉とは動物の身体的及び心的状態のことを指します。日本国内では動物福祉(またはアニマルウェルフェア)という言葉そのものは浸透してきましたが、正しく理解できている人はそう多くはありません。そこで、誰にでも開かれた施設である動物園を題材にワークショップを行います。最初に、座学で動物福祉への配慮について学び、次にフィギュアを使って動物の展示場を作ります。
この企画を通して、動物福祉という概念の正しい理解と動物福祉への配慮が身近にあるものであることを感じてもらいたいと思っています。また、人と動物のよりよい関係を考えるきっかけとしてもらえたら嬉しいです。
Have you ever heard of the term "animal welfare"? Animal welfare refers to the physical and mental state of animals. Although the term "animal welfare" has gradually become more familiar in Japan, it is still not well understood by many people. To address this, we will hold a workshop on exhibitions of zoos, facilities open to everyone. The program will begin with a lecture on care for animal welfare, followed by a hands-on session in which participants will design animal enclosures using figurines.
Through this activity, we hope participants will gain an accurate understanding of the concept of animal welfare and come to recognize that caring for animal welfare is something closely connected to our daily lives. We also hope the experience will serve as an opportunity to reflect on how we can foster better relationships between humans and animals.
登壇者プロフィール
どうぶつたちの眠れない夜に
「動物福祉や動物のことを考えていたらモヤモヤして眠れなくなってしまった、そんな動物たち(人間も含む)のために」というコンセプトでつくった、動物福祉や人と動物の関係について発信する任意団体です。イベント作製、記事執筆、動画作成などを行っています。メンバーはわたなべちえとゆっこ。2人とも学生時代は動物行動学を専攻していました。
SHAPE-Japan
米国のNPO団体The Shape of Enrichmentの日本支部として、動物福祉に配慮した飼育管理方法の実践について、ワークショップやオンラインセミナーの開催など、最新の情報や知見を共有できる場を飼育の現場と研究者との間で設ける活動をしています。本イベントには岡部光太(京都市動物園)と小倉匡俊(北里大学獣医学部)が登壇します。
タイムテーブル
司会進行:わたなべちえ(どうぶつたちの眠れない夜に)
✏️出展レポート
話し合った未来像
動物園で動物たちが生き生きと暮らせる工夫づくり
意見・論点
自らが選んだ動物達が展示場の中で仲良くできるかを考えてもらいながらアニマルウェルフェアについて理解を深めてもらった。
- 動物のことを考えたものとなっていて見ごたえがあった。(保護者)
- 次回動物園に行ったとき、どの動物がどんな環境で飼育員さんにどんな飼育をしてもらっているのか見たりしたい
キーワード
動物福祉、アニマルウェルフェア、動物園の役割、工夫、野生、環境エンリッチメント
来場者との対話から得られたこと・今後に生かせること
参加者であった小学生からは、「とても楽しかった、ほかの人の作品も自分の発想とちがった」などどいった声があがった。専門家の話を聞き、自らの展示をつくるだけでなく、一緒に参加した人の作品をほめる時間を設けることで、自己と他者の視点の違いに気づくことができたようだ。 また、参加する子どもたちを見守っていた保護者や観覧者からは、動物園に行った時の視点や動物、その周りのことにも関心がひろがりそうだという声を頂いた。 本企画は、小学校低学年から大人まで広く参加が可能かつ、動物園外で動物園について伝える効果的な企画と言える。