生成AIを学んで、自分の将来の姿をデザインしよう!Design Your Future! : Explore the Power of Generative AI
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テレコムセンタービル 3階 オープンスペースB
出展者名
STEM Leaders
プログラム概要
『生成AI』ってどう使うの?
STEM LeadersはSTEM(科学、技術、工学、数学)を活用して社会課題の解決に挑む学生団体です。実際に使いこなしている大学生から生成AIの使い方、可能性を学んでみませんか。
テーマは「自分の将来を自分がデザインしよう!」。中高生の皆さんが、生成AIをバディに見立てて自分の進路や未来を考える90分です。プロンプトの基本や工夫の方法を学び、将来の仕事等の「これから」を深掘りします。加えて、来場者及び団体関係者(データサイエンティスト、大学教員、大手企業社員等)と対話して、多面的に自身の将来設計をアップデートし、自分だけの未来年表を創る機会を提供します!
How Can We Use Generative AI?
STEM Leaders is a student organization that tackles social issues using STEM (Science, Technology, Engineering, and Math). Why not learn how to use generative AI and discover its possibilities—from university students who are already using it in real life?
The theme is: “Design Your Own Future!” In this 90-minute session, junior high and high school students will explore their own future, including career and education, by treating generative AI as a “Buddy” and thinking together with it. You’ll learn the basics of prompt engineering and creative techniques, then dive deeper into what kind of jobs and schools you might want to pursue.
You’ll also have the opportunity to talk with other participants and members of STEM Leaders—including data scientists, university faculty, and professionals from major companies. Together, you’ll update your future vision from multiple perspectives and create your own personalized “Future Timeline”!
登壇者プロフィール
渡邊 諒 Ryo Watanabe
- 横浜市立大学大学院 データサイエンス研究科専攻、STEM Leaders事務局長(茨城県出身)
- 大学ではDeep Learningによる画像解析を研究
- STEM Leadersでは、福島市のゴミ排出量削減に対するデータに基づく政策提言や、初等中等教育でのルーブリック分析の方法論構築及びダッシュボード構築などに取り組んできた。現在は事務局長を担当
佐々木 風花 Fuka Sasaki
- 津田塾大学 総合政策学部、STEM Leaders企画部長(東京都出身)
- 大学では統計学とデータ分析に基づく政策立案について学ぶ
- STEM Leadersでは、下関市スマートシティ推進協議会と連携して「デジコンしものせき」の企画運営を行っている。本年度から企画部長として大学生が社会課題解決を実践するために必要な学びのカリキュラム設計を担当
真城 未来 Mirai Sanagi
- 津田塾大学 総合政策学部、STEM Leaders社会変革事業部プロジェクトリーダー(静岡県出身)
- 大学ではデータ分析に基づく政策立案について学ぶ
- STEM Leadersでは、ソニーミュージック社と連携して音楽とプログラミングを融合した小学生向け授業コンテンツ「おとぷろ」の開発を推進。加えて人事部に所属し、学生のキャリアデザインについて取り組む
村重 慎一郎 Shinichiro Murashige
- STEM Leaders理事長、下関市立大学准教授、福島大学客員准教授、津田塾大学客員研究員、元内閣府RESAS専門委員
- 前職アクセンチュア株式会社では企業変革・DX推進に従事。復興・スマートシティの拠点「アクセンチュア・イノベーションセンター福島」の設立・運営を担当。官公庁を中心にデータサイエンス・DX案件を多数推進
張替 翔 Sho Harigai
- 中央大学理工学部ビジネスデータサイエンス学科3年、サイエンスアゴラ企画主担当(千葉県出身)
- 自身が得意とする数学的知識を用いて、データサイエンスを活用した社会課題解決に取り組んでいる
- STEM Leadersの人事部にも所属し、100名を超える学生が意義を持って活動を続けるための将来ビジョンづくりに強く関心を持ち、本企画を推進している
井手 智也 Tomoya Ide
- 中央大学理工学部ビジネスデータサイエンス学科3年、サイエンスアゴラ企画副担当(千葉県出身)
- 大学では統計分析や機械学習を中心としたデータサイエンスを学び、理論と実践の両面から理解を深めている
- STEM Leadersでは、生徒・学生のテストでは測れないスキル及びマインドセットの成長度合いの可視化(ルーブリック分析)に、データサイエンスの観点から取り組んでいる
タイムテーブル
✏️出展レポート
話し合った未来像
中高生をメインターゲットとして、将来のキャリアデザインについて体験した。将来の目標を達成するために目標から逆算する道筋を明確にすることやAIの出力をうのみにせず、自分の考えを拡張するツールとして利用することを議論した。各グループの代表者が自身のキャリアについて発表するタイミングでは、「生成AIを手段として活用し、自身の経験や価値観によって取捨選択をする心構えでいたい」と発表した中学生がいて、「生成AIとの共生」について語れていたのでとても有意義な時間となった。
意見・論点
高校生・大学生・社会人といった多世代が一つの班となり、世代を超えた対話の場が生まれていた。年齢や立場が異なるからこそ、普段は出てこないような視点や価値観が交わり、会話が弾む瞬間が多く見受けられた。特に高校生にとっては、AO入試の志望理由書づくりをきっかけに、自分の理想と社会的な目標をどのように結びつけていくか、そしてこれからのキャリアを考える機会となり、と新たな気づきを得られていたことが印象的だった。
論点としては一貫して「10.20年後のキャリアはイメージ難しい」であった。当日参加された社会人の方々も社会全体のトレンド変化(ITやAI)を予想し、キャリアを描くことは難しいと発言していた。
キーワード
キャリア、キャリアデザイン、生成AI、10.20年後、多世代の対話の場、テクノロジー、IT、未来の選択肢
来場者との対話から得られたこと・今後に生かせること
10.20年後のキャリアを考えることは難しく、3年後や5年後の自分に関して考えていくことが未来の選択肢を広げるうえで最適な年数である事を知った。また、現時点で自分の将来に関して言語化できる中高生もいれば、大学生であっても難しいと感じるため、いまだ日本のキャリア教育は万全だとは言えない状態であり、属人化してしまう部分であると感じた。今回の活動を通して、私たちSLとしての目標である「高校生に未来の選択肢を広げる」ことの意義を改めて実感した。今後は定期的な高校生講座の開催や、SNSを活用した広報をさらに強化し、多くの中高生にアプローチしていきたいと考えている。また、参加した中学3年生からは「生成AIの情報を鵜呑みにせず、あくまで手段として使っていきたい」という感想も寄せられた。テクノロジーと向き合う姿勢として非常に大切な視点であり、今回の講義が「考える力」を育む場になったと感じている。これからも、対話と学びを通して、世代を越えて未来を語り合える場を広げていきたい。