出展者名

東京女子医科大学・NTTドコモ

Tokyo Women's Medical University・NTT docomo

プログラム概要

東京女子医科大学とNTTドコモが共同で開発した「モバイルSCOT」は、平時や災害時に遠隔で診療や治療をサポートするためのシステムです。モバイルSCOTでは、5Gとクラウドシステムを使って手術映像や患者のバイタルデータなどの医療情報を遠隔地の医師と共有し、迅速に対応できるようになっています。このイベントでは、そんな未来の医療を実際に見て体験することができます。

The “Mobile SCOT,” jointly developed by Tokyo Women’s Medical University and NTT DOCOMO, is a system designed to support remote diagnosis and treatment both in normal times and during disasters. Using 5G and cloud technology, Mobile SCOT enables the sharing of surgical images, patient vital signs, and other medical information with doctors at remote locations, allowing for rapid response. At this event, visitors will have the opportunity to see and experience this vision of future medicine firsthand.

登壇者プロフィール

北原秀治

東京女子医科大学特任准教授（先端工学外科学）

日本歯科大学卒業、東京女子医科大学大学院医学研究科修了、早稲田大学大学院経済学研究科中途退学。ハーバード大学/マサチューセッツ総合病院博士研究員を経て現職。博士（医学）。専門は基礎医学（解剖学、腫瘍病理学、公衆衛生学）、医療経済学、医療・介護のデジタル化。海外日本人研究者ネットワーク（UJA）理事、日本科学振興協会（JAAS）代表理事。

吉光喜太郎

東京女子医科大学講師（先端工学外科学）

東京電機大学大学院修了　東京女子医科大学で博士研究員、同特任助教、ハーバード大学医学部／ブリガムアンドウィメンズ病院特任研究員、日立製作所ヘルスケアビジネスユニット主任技師を経て現職。博士（工学）、博士（医学）。専門は機械工学、デジタル手術支援。優れた機器を患者さん、お医者さんの元にいかに早く届けるか、という医療現場主義を掲げ研究活動に取り組む

タイムテーブル

10月25日（土）、26日（日）共通 ※日本科学未来館 1階コミュニケーションロビー
午前：11:00 ～ 11:30　手術デモ講座、終了後は移動型手術室モバイルSCOT車両移動・見学
午後：14:00 ～ 14:30　手術デモ講座、終了後は移動型手術室”モバイルSCOT車両移動・見学

10月25日（土）、26日（日）共通 ※日本科学未来館西側駐車場
移動型手術室モバイルSCOT車両見学のみは随時対応（車両内説明要員あり）

✏️出展レポート

話し合った未来像

医療現場と社会をつなぐ新しいかたちとして、「どこでも命を守る現場をつくる」未来像を提示しました。モバイルSCOT（Smart Cyber Operating Theater）の技術を中核に、遠隔ICU支援やロボット支援手術などを通じて、医療が都市部だけでなく地域・災害現場・在宅にも拡張していく姿を来場者と共有しました。単なる技術展示にとどまらず、「誰もが医療の担い手になれる社会」「医療と日常の境界が溶ける未来」を議論しました。

意見・論点

来場者からは、「医療DXが現場をどう変えるのか」「AIやロボットは医師や看護師の仕事を奪うのではなく支える存在になれるのか」など、多様な意見が寄せられました。また、医療従事者・研究者・学生・一般市民それぞれの立場から、「信頼されるテクノロジーとは何か」「医療情報の安全な共有と人間中心の設計の両立」についても活発な議論が行われました。子どもたちからも、「ロボットはどうやって動いているの？」「お医者さんとロボットはチームなの？」といった純粋な質問が相次ぎ、科学と医療の融合を身近に感じてもらう機会となりました。

キーワード

モバイルSCOT（移動型スマート手術室）、遠隔ICU・遠隔医療支援、器械出しロボット・手術支援ロボット、医療DX・デジタルツイン・AIナビゲーション、安全性と信頼性・人間中心設計、災害医療・地域医療連携、科学と社会の共創・次世代教育、子どもと科学の対話

来場者との対話から得られたこと・今後に生かせること

多くの来場者が「医療技術は遠いものではなく、日常とつながるもの」と感じたという声があり、専門家だけでなく一般市民や子どもたちにも“共感できる医療DXの語り方”の重要性を再認識しました。
特に、デモンストレーションを通じて、動く技術が「見える」「触れる」ことで理解が深まり、体験を通じた科学教育やキャリア教育の可能性が明確になりました。
今後は、こうした体験型展示を継続・発展させ、地域イベントや学校教育、災害医療訓練などにも展開することで、「参加型の医療DXリテラシー教育」を広げていく予定です。

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