量子コンピュータを分解してみよう!Let's break down a quantum computer!
・ 10:00〜17:00
テレコムセンタービル 5階
出展者名
理化学研究所 量子コンピュータ研究センター
RIKEN Center for Quantum Computing
プログラム概要
大阪・関西万博でも大人気!量子コンピュータの巨大装置を自分の手で分解しながら、その革新的な仕組みに触れる体験が可能です。可愛い猫が量子コンピュータの説明をしてくれ、複雑な技術を身近に感じることができます。あわせて、理化学研究所で実際に開発された量子コンピュータの”頭脳”ともいえる量子チップを間近でご覧いただけます。万博で一番面白いという人もいました!」
A big hit at the Osaka-Kansai Expo! You can experience dismantling a giant quantum computer with your own hands while exploring its innovative mechanisms. A cute cat character explains how the quantum computer works, making complex technology feel more approachable. In addition, you can see up close the quantum chip—considered the “brain” of the quantum computer—actually developed at RIKEN. Some people even said it’s the most fun attraction at the Expo!
✏️出展レポート
話し合った未来像
今回の体験や学びを通して、参加者たちは量子コンピュータの仕組みや構造に興味を深め、その先に広がる未来を想像しました。
多くの人が、量子コンピュータが「0と1を同時に表す」「重ね合わせ」や「量子もつれ」といった量子の性質を利用して動いていることに驚き、従来のコンピュータとはまったく異なる原理で動作していることを実感しました。巨大な冷却装置の中にあるごく小さなチップが量子コンピュータの心臓として機能していることに感動し、「この技術がもっと進めば、世界はどう変わるのだろう」と未来への関心が高まりました。
意見・論点
特に多くの意見で挙げられたのは、量子コンピュータの構造と仕組みへの関心です。内部が多数の部品で構成されており、その大部分が冷却装置であること、中心部のチップが非常に小さいにもかかわらず高性能であることなどに驚きの声が多く見られました。また、「絶対零度近くまで冷やす必要がある」「ヘリウムを使う」など、極限環境での動作原理が印象的だったという意見も目立ちました。一方で、「仕組みが難しかった」「理解が追いつかなかった」との声もあり、量子コンピュータをどのようにわかりやすく伝えるかという教育的課題も浮き彫りになりました。
キーワード
構造・装置に関するキーワードとしては、「冷却装置」「絶対零度」「超伝導」「チップ」などが多く挙げられた。次に、原理・仕組みに関するキーワードとして、「量子ビット」「0と1の重ね合わせ」「量子もつれ」「量子の二面性」「重ね合わせの原理」「量子力学の応用」などが頻出した。応用・可能性に関するキーワードとして、「新薬の開発」「AI」「宇宙の解明」「未来の可能性」「技術の発展」「生活への応用」「量子の重要性」などが挙げられる。
来場者との対話から得られたこと・今後に生かせること
量子コンピュータに対する一般の理解度や関心の方向性について多くの示唆を得ることができた。特に、量子コンピュータを「難解な理論」ではなく「具体的な構造物」として捉えることができた点に、強い興味や驚きの声が多く寄せられた。また、「0と1の重ね合わせ」「量子もつれ」「量子ビット」など、量子特有の原理についての質問や感想も多く、視覚的・体験的な展示を通じて抽象的な概念を理解する助けとなっていたことが分かる。来場者の多くが量子コンピュータを単なる理論的対象ではなく、未来の課題解決や技術革新に直結する実用的技術として捉え始めていることがうかがえた。