あなたの想いが未来をつくる〜ニューロテックの2050年〜Shaping Our Future with Your Thoughts: The World of Neurotech in 2050
・ 10:00〜17:00
テレコムセンタービル 5階
出展者名
ムーンショット目標1金井プロジェクト
Moonshot Goal 1, Kanai Project
プログラム概要
考えるだけでロボットなどを操作したり、声に出さずとも想いを共有するテクノロジーがあったらどんな未来にしたいですか? ムーンショット型研究開発事業目標1金井プロジェクトInternet of Brains(IoB)は誰もが身体的な制約なく、自由に生きられる2050年の社会を目指してBMI(ブレイン・マシン・インターフェース)と呼ばれるテクノロジーの研究開発や、BMIの社会実装ための研究を進めています。
今回のブースではプロジェクトの現在地を展示。
みなさんが抱く未来への期待や不安について対話します。
あなたの想像力こそが、技術を社会に調和させる鍵です。
未来を共に創るため、ぜひ対話にご参加ください。
✏️出展レポート
話し合った未来像
ムーンショット型研究開発事業 目標1 金井プロジェクトInternet of Brains(以下IoB)で研究開発を行っているブレイン・マシン・インターフェース(BMI)などを含むニューロテクノロジーが、自分の身の回りの生活にやってきたらどのような生活になるのか?自分は、家族は、友達は、街はどのようになるのか?期待と不安、両方の視点より、ニューロテクノロジーのあり方について対話を行った。
本年の出展では未来想像ZONEと研究紹介ZONEの2つのコンセプトで対話を実施。
未来想像ZONEではサイエンスコミュニケーションプロジェクトである『Neu World』が作成している、IoBを中心に、ムーンショット目標1の研究とコラボレーションしたSF作品などを利用し、テクノロジーとそれがどのような形で身の回りに実装される可能性があるかなど明示し、その後実際に来場者の身の回りの話に落とし込んだ対話を行い、個別における未来のあり方を対話した。また、海外との連携プロジェクトでSFプロトタイピングの手法を応用したアンケートソフトウェアを活用した対話では、SF的な要素を取り入れた仮想ニューロテクノロジーに対する質問から来場者の方のニューロテクノロジーの未来に対する潜在的な考え方を対話も交えて可視化し、未来像に関して話し合いを行った。一般の方々以外だと、科学コミュニケーションを行っているアゴラ出展者の皆さんと、科学コミュニケーション手法についても対話した。
研究紹介ZONEでは、現在のIoBの各グループが進めている最新の研究紹介ポスターを展示。同時に、非侵襲型の簡易BMIを活用したゲーム体験や、開発中のマルチモーダル(脳波や視線、筋肉の電気信号など多様な生体信号(筋電))を活用したロボットやアバターを操作するプラットフォームを用いた筋電によるロボット操作体験のデモを疲労した。ゲームの方は、お子さんから大人まで幅広い皆さんに体験いただき、脳波を使うという非日常からIoBの研究に対して頂いた興味から対話を行った。また、研究紹介のところでは神経法学を研究している小久保 氏にも参加いただき、来場者と今後のニューロテクノロジーに関するこれからの法整備について対話いただいた。研究紹介ZONEは、BMIや神経科学に興味のある大学生から、大学・研究機関の関係者の方までIoBの現状から専門的な対話も盛んに行われていた。
意見・論点
研究に関して:
BMI技術に対して、侵襲的なものだけでなく、非侵襲でも使える研究が行われていてアクセシビリティが多様であることに興味を持っていただけた。また、Neuralinkをはじめとして、他のBMI技術との相違点について質問をいただくことも多くあった。
『Neu World』:
SF作品は、描かれている未来を善として活動されているのか?という質問があったが、本作は宣伝目的でなく、対話を行うためのコミュニケーションのきっかけであることを説明すると、科学コミュニケーション手法として関心を寄せる意見が多数あった。
デモ/ゲーム体験:
主に脳波を使ったゲームの体験を通して、脳波をはじめどのようなことを研究しているのか、それを使って現在どのようなことができるようになっているかについて興味を持っていただけた。体験いただくだけでなく研究内容のポスターもあわせてご案内することでより理解を深めていただいた。
全体を通して多かった意見:
BMI含めニューロテクノロジーに対して、元々ニュースなどでなんとなく聞いたことがあるという来場者が多かったが、具体的なイメージが湧いていないため、IoBの研究を知ることで具体的な興味関心を持つことができたという意見が多かった。
その上で、未来像に関して実際に来場者の生活の延長上として対話をした結果、ニューロテクノジーに関する距離感は積極的に使っていきたい方から、様子をみながら取り入れたい、ちょっと怖いと思っている方まで多岐に渡る意見をいただくことができた。
キーワード
侵襲型BMIの適応範囲、消費者に対する説明責任、脳波とは?、ELSI、教育・普及、メディア展開、科学コミュニケーション、SFプロトタイピング、ムーンショット
来場者との対話から得られたこと・今後に生かせること
脳波を用いたゲーム体験を行ったことで多くのお子様に体験をしていただくことができただけでなく、その保護者の方ともゲームをきっかけとして対話を行うことができた。ゲームコンテンツの持つ、訴求力をあためて実感すると主に、今後さらに運用や事前・事後の体験設計を工夫することで、幅広い対話に活かせるように検討していきたい。
研究紹介ポスター、SFプロトタイピング、デモ/体験といったアプローチを複数持つことができた本年は昨年の出展と比較し、現在の研究から未来像まで、それぞれの関心に合わせた地点から対話を行うことができ、フォアキャスティング/バックキャスティング双方からの対話がしやすいブースになったと感じている。
今回は、ブースのコンテンツや情報の幅広さを担保することにリソースを割いたので、次回以降は今回のフォーマットを踏襲しつつ対話設計やそのログをどうやって残すのかというアンケートのところまでブラッシュアップすることで、科学コミュニケーション手法として再現可能性のあるものを社会に提案できるようにしていきたい。
PS:ぜひ、他のブース出展者の方や科学コミュニケーションに携わっている皆様と知見を共有・ディスカッションしながら進めていけると幸いです!