ピカリかがく実験箱 ~身近な「光」をよく見てみよう!~Pikarikagaku experimants box Let's enjoy light around!
・ 10:00〜17:00
テレコムセンタービル 4階
出展者名
ピカリかがく
Pikarikagaku
プログラム概要
「光化学(ひかりかがく)」って何だろう? そもそも、「光」ってどういうものだろう? 身近なのに実はよく知らない「光」の正体をじっくり観察してみよう!
私たちピカリかがくのメンバーは光化学を研究しています。光化学には、光エネルギーを自在に使いこなす力があります。植物の光合成や太陽光発電、有機ELディスプレイ、光触媒コーティングの壁材など、実は暮らしの中でも身近です。
ピカリかがく実験箱では、UVライトや顕微鏡を使った実験をおこないます。実験素材はスマホのディスプレイや蛍光ペン、エナジードリンクや飴玉など。実験箱の中で一体どんな「光」が見えるのか、お子さまから大人まで、ぜひお楽しみください!
What is "Photochemistry"? And what exactly is "light"? Even though it's something so familiar, many of us don't actually know much about the true nature of light. Let's take a closer look and explore the mysteries of light together!
We, the members of Pikarikagaku, are conducting research in photochemistry. Photochemistry has the power to harness light energy in versatile ways. From plant photosynthesis and solar power generation to organic EL displays and photocatalytic wall coatings, photochemistry is surprisingly present in our daily lives.
In the Pikarikagaku Experiment Box, we conduct experiments using UV lights and microscopes. The materials we use include smartphone displays, fluorescent pens, energy drinks, candy, and more. What kind of "light" will you see in the experiment box? We invite everyone, from children to adults, to join in the fun and discover the wonders of light!
✏️出展レポート
話し合った未来像
本イベントでは、「光」と「化学」をキーワードに、来場者とのコミュニケーションを通じて現代の科学教育・コミュニケーションのあり方を議論した。特に、子どもから大人までが“わからないけれど面白い”と感じる体験をどのようにデザインできるかを考え、身近な光としてディスプレイの光の原理を顕微鏡を使って考える活動と、身近な光技術としてセキュリティインクの技術を紙幣にUVライトを当てて発光箇所を見るなどの活動を行った。光技術が実は身近であるということを体感し、その背後にある原理を探る喜びを共有することが、未来の理科教育における重要な方向性であるという認識を深めることができた。光に限らず、今はない科学技術を想像し、未来に実現していくことの重要性を若い世代やその保護者と共有することができたように思う。
意見・論点
ブースでは、来場者が実際に顕微鏡をのぞいて身近なディスプレイの原理に驚いたりしながら、仕組みや光の正体についてスタッフと対話を行った。その中で、「科学を体験として伝える際、どこまで“原理”を説明すべきか」という教育的バランスについて多くの議論が生まれた。理解よりも驚きや感動を優先すべき場面と、体系的な学びへ導く場面の線引きが、科学コミュニケーションの重要な論点として浮かび上がった。
また、実験の安全性や再現性を確保しつつ、しかも手軽にできる範囲での創発的な学びを促す方法についても意見交換が行われた。来場者の自由な発想を引き出すインタラクティブな設計、学年や背景知識に応じた難易度調整など、今後の教材開発に資する議論を参加団体間でも行うことができた。
キーワード
主なキーワードとしては、「光る」「わかりやすくよりも興味深く」「一緒に考える」「発見のデザイン」「好奇心の連鎖」などが会話の中で挙げられたことが記憶に残っている。これらの語は、科学を一方向的に伝えるのではなく、双方向の知的対話として成立させることの重要性を象徴していた。特に、“実験箱”というコンセプトが、科学を「開けてみたくなる箱」としてのメタファーを持ち、参加者の興味を引き出させた面があったのではないかと期待する。
来場者との対話から得られたこと・今後に生かせること
来場者との対話を通じて、科学への関心の入口は必ずしも知識や学力ではなく、「綺麗さ」や「不思議さ」といった感情的な体験にあることが再確認された。特に子どもたちが光の変化に歓声を上げる様子や、大人がその背後の仕組みを探ろうとする姿勢は、世代を超えて科学が共有できる文化であることを示していた。このような体験を積み重ねることが、次世代の科学リテラシーと創造性を育む基盤となると期待したい。
今後は、今回の経験をもとに「ピカリかがく実験箱」を教育現場や地域イベントで継続展開し、参加型・対話型の科学文化プログラムとして発展させることを目指す。特に、観察と仮説・検証を自然に引き出す設計、地域の学校や科学館との協働などを進めることで、科学を身近で創造的な活動へと拡張していきたいと考えている。