リンク機構を動かそう! ~そもそもご存じですか?~Let’s drive the link mechanism! – What is it, anyway?
・ 10:00〜17:00
テレコムセンタービル 4階
出展者名
京都大学 工学研究科 井上研究室
Inoue Laboratory, Graduate School of Engineering, Kyoto University
プログラム概要
リンク機構というものをご存じでしょうか。リンク機構は部品同士をピンやスライダーで繋いだだけの簡単な機械ですが、様々な運動を取り出すことができ今でも重要な機械要素として用いられています。本企画ではリンク機構の実機展示とシミュレーション展示を通じて、その単純な形からは想像できないようなリンク機構の不思議な動きと現在の活用法についてご紹介します。そのうえでリンク機構の新たな活用法や、どのようなことを実現できればうれしいかを来場者の皆さんと一緒に議論したいと考えています。
Are you familiar with "link mechanisms (or linkage)"? A link mechanism is a simple mechanism consisting of rigid bodies connected by pins or sliders. These mechanisms serve as important elements in various mechanisms because they can convert simple motion into complex motion. This program will demonstrate the wonderful motion and practical applications of link mechanisms using actual machine and simuration. Additionally, we want to discuss new applications of link mechanisms with participants.
✏️出展レポート
話し合った未来像
今回出展者らは「リンク機構を知らない人にその仕組み、役割、課題を知ってもらう」ことを目的として展示を行った。
元々はリンク機構を活用していくための将来像を来場者と話す予定であったが、そもそもリンク機構を知っている人が少ないことに気が付き、上記のような目的に変更した。
そのため、病欠などで説明員が予定よりも少なくなり説明することで手いっぱいだったことも相まって、未来像を語り合うまでに至らなかった。
また、今回の出展で感じたことは、一般人がすぐにイメージできるような研究内容はそれほど多くないということである。
つまり、研究内容そのものを説明し、語り合い、未来を見据えるということは簡単ではなく(学会など専門家の集まりの場合は別であるが)、その研究の前提となる知識、背景を説明することがアウトリーチとして適切なのではないかと感じた。
なぜなら過去に行った「研究内容そのものを実機を交えて説明したアウトリーチ活動」よりも、今回の展示の方が多くの人(特に子供)に興味を持ってもらえたからである。
意見・論点
身近なところに使われているリンク機構の模型を展示したところ、
- どのような仕組みか考えたことが無かった
- これらを扱うのはどのような学問分野なのか
といったコメントが多く聞かれ、リンク機構というものが存在し、身近に使われていて、研究されていることを直感的に伝えることができた。
また、一歩踏み込んだ、
- リンク機構の研究を行う場合は、どのようなことが研究対象となるのか
といったコメントも一部あり、研究課題などへ論点を移すこともできた。
キーワード
仕組み、意外、リンク機構
来場者との対話から得られたこと・今後に生かせること
身近に使われているリンク機構の模型を複数展示したが、こちらの予想に反して最も単純なワイパーの模型が一番反応が良かった。
大学で機械系の教育を受けるとワイパーの仕組みはごく当たり前のものとし受け入れられるが、一般の人にとってはそうではないことが大きな驚きだった。
研究者が面白いと思うものと一般人が面白いと思うものにはズレがある、ということが今回得られた知見である。
また、自分でリンク機構を組み立てて動かす体験コーナーを設置したところ、子供の反応が予想以上に良かった。
リンク機構はきれいに動作するパラメーターを選ぶことが難しく、うまく動くよう組み立てることが簡単ではない。
しかし、来場した子供に組み立て方のルールを教えるとこちらが介入せずとも黙々とうまく動く機構を探し、投げ出す子供はいなかった。
難しい課題であっても、試行錯誤を簡単にできる仕掛けを作ると子供は積極的に挑戦し得る、ということも今回分かった。