出展者名

NHS×聖学院・女子聖学院中学高校×宇都宮工業高校

NIPPON STEEL Hitachi Systems Solutions× Inc.SEIGAKUIN JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL・JOSHISEIGAKUIN JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL× UTSUNOMIYA TECHNICAL HIGH SCHOOL

プログラム概要

宇都宮工業高校・聖学院・女子聖学院と連携し、SkyBerryJAMやArduinoを使ったプログラミングワークショップを開催します。LEDやモーター、センサーを動かしながら、ものづくりの楽しさとICTの基本を体験!小学生から高校生まで幅広く参加でき、現役エンジニアや高校生メンターが丁寧に指導します。生成AIを使った上級コースや、活動紹介ポスター展示、教育関係者との交流コーナーもご用意しています。

We are hosting a programming workshop in collaboration with Utsunomiya Technical High School, Seigakuin, and Joshi Seigakuin. Using SkyBerryJAM and Arduino, participants will experience the fun of making things by controlling LEDs, motors, and sensors while learning the basics of ICT! The workshop is open to a wide range of students from elementary to high school, with hands-on support from professional engineers and high school mentors. We also offer an advanced course using generative AI, as well as poster displays about our activities and a special area for networking with educators and local officials.

✏️出展レポート

話し合った未来像

  • みなさん(子供達)が社会に出る頃には、プログラミングという作業の大半は人間の作業ではなくなる
  • 自動運転の様な人の安全に関わるものや、法律に関わるものは当面人間によるチェックがのこるが永遠ではない。AIの方が人間より信頼できるという社会認識が高まればいずれAIによる作業に移行する。その時に必要なコンピューターエンジニアの技術はプロの間でもよくわからない。
  • 資格試験とかのあり方も変わると思うが、具体的にどうすれば良いのかわからない。半年ぐらい前に必要だと思っていたものが、ChatGPTがバージョンアップして誰でも高性能な生成AIが使えるようになったとたんに不要だと気付く事が沢山ある。
  • 日本の経営者はAIを日常的に使っていない人が多すぎる。デジタル化、DX化の遅れをそのままAI活用にも引きずっている。
  • IT企業は今の形のままでは残れないので、変化していないような会社に入らないように気を付けて(To高校生)
  • 教育としてはプリミティブなプログラミング等によるデジタルなモノづくりの仕組みを体験することは重要。いくら音楽などが電子化していっても、初等教育のアルトリコーダーが有用な事と同じ。
  • デジタルとアナログの境目はAIのみで解決できない領域なので、今後もフィールドワークを含めた手と頭で考えるエンジニアリングの力が重要。

意見・論点

【インフラの方々とリスク管理について議論】

  • リスクを認識できても、どれくらいのコストをかけるべきかの判断は難しい。
  • 結局重大事件が起こってからしか予算はつかない。
  • アサヒとアスクルのランサム事件はおそらく、セキュリティに対するコストを経営がかけていなかっただけ。
  • ISO27001等の監査でもリスク認識とそれに対する適切なリソース割り当てはトップ(経営側)の責任が大きいが、日本の経営はこの先もリスク管理が苦手という大きなリスクを抱えている。

【保護者と教育について】

  • 教育のデジタル化は進んでいるが、デジタル教育がすすんでいるのかは疑問。
  • 特に地方との教育格差は、教育のデジタル化よりもデジタル教育の分野で未だに広がりつつある。
  • AIだけでは解決できないロボットプログラミングのような授業は、手間がかかるため小学校や中学校の先生が一人でやるのはかなり厳しく、学校ごとのばらつきが大きい。
  • 高校生がこんなにしっかり教えてくれた頼もしい。

キーワード

小中学生

  • プログラミングでモノが動くのは面白い。
  • テキストのプログラミングできて面白かった。
  • 自動運転の仕組みがわかった。
  • センサーを使うプログラミングがわかった。
  • プログラムは同じでも、ロボットは動かしてみないとわからない。
  • 思い通りに動かすのはむずかしい。何度もやりなおさないとできなかった。

小中学生でブースの予約があっという間に埋まってしまい(二日間合計で100名以上)、高校生はほとんど受け入れることができませんでした。高校生について都内の普通科高校と栃木の工業高校の混成チームが常時フル稼働で小学生に対するメンターを行ってもらいましたが、工業高校生はやはり技術に強くトラブルをあっという間に解決する姿がとても頼もしくみえ、普通科の学生はワークショップとしてのUXの作り方に工夫がみられて、それぞれの特色がでていてお互いに刺激を受けていました。両校の引率の先生方も普段は交わらない、近いようで遠い職業だったので、それぞれの学校の良さを高く評価していました。特に普通科の先生は工業高校の見方が変わったと言っており、印象的でした。当社としては企画の狙い通りのシナジーがあったと感じております。

来場者との対話から得られたこと・今後に生かせること

AIの時代になっても、プリミティブなプログラミング体験は必要そうだという事を再確認できた。
今後更に高度な自動化やAIによるプログラミングが進んでいくことが予想されるが、それでも子供達が裏の仕組みを「わかった」という感覚をもって、自動運転やAIに触れていくことが大切であると改めて感じた。
工業高校の評価を社会的に見直すべきだと感じた。社会全体で過小評価しすぎ。AIの時代に手の動くエンジニアが必要とされるときに、工業高校(工科高校)の果たす役割はもっと大きくなるため、保護者に対する価値の見直しや学生の進路についての改革が必要。今後そういったことに貢献できる活動を考えていきたい。