出展者名

日本雪氷学会関東・中部・西日本支部

Kanto-Chubu-Nishinihon Branch of the Japanese Society of Snow and Ice

プログラム概要

地球には「雪氷圏(せっぴょうけん)」と呼ばれる、雪と氷に覆われた神秘的な世界があります。南極・北極の極地から、ヒマラヤなどの高山地域まで、過酷な環境下での調査が日々行われています。このような調査を通じて、地球の“現在”だけでなく“過去”の環境も解き明かされているのです。本ブースでは、実際に使われた調査機材や、研究者たちが現地で採取した雪氷試料を特別に展示します。皆さまには、これらに“触れて”“感じて”もらうことで、雪氷の世界をリアルに体験していただきます。さらに、大型モニターでは最前線の調査映像を上映。研究者である説明担当者がその場で質問に答え、対話を通して雪氷圏科学の魅力を伝えます。

On Earth, there exists a mysterious realm covered in snow and ice known as the “cryosphere.” From the polar regions of Antarctica and the Arctic to high mountain ranges like the Himalayas, research is carried out daily under harsh environmental conditions. These investigations not only help us understand the Earth’s “present,” but also reveal its “past” environmental conditions. At this booth, we will showcase actual research equipment used in the field, along with snow and ice samples specially collected by researchers. Visitors will have the opportunity to “touch” and “feel” these items, offering a real, hands-on experience of the cryosphere. Additionally, a large monitor will display cutting-edge footage from ongoing fieldwork. Our booth staff, who are researchers themselves, will be available to answer questions on the spot, conveying the fascination of cryospheric science through interactive dialogue.

✏️出展レポート

話し合った未来像

本ブースでは、南極氷床のアイスコア展示や南極観測の動画上映により、地球環境に関わる雪氷学的調査の様子を来場者に紹介した。そのあと来場者との対話を通じて、地球温暖化の進行によって地球上にある雪氷の融解が加速している現状を共有した。加えて、アイスコアの分析による古環境の復元は、過去から現在までに至る地球環境の変化を知ることにも役立つことを説明した。このような研究活動をとおして、過去からの雪氷圏の変化を正確に把握し、将来の地球環境を予測するための雪氷研究の重要性が、今後さらに高まっていくという未来像を描いた。来場者からは、「雪や氷の観測を通して、地球の過去と未来をつなぐことができる」という視点への共感が寄せられた。

意見・論点

意見:
ブースに訪れた来場者からの意見では、日本から遠く離れた南極で行われている観測の様子を知ることができて勉強になったなど、南極観測に関して多くの意見・感想をいただいた。加えて、地球温暖化で雪氷研究がもっと重要になるのでは?という意見もいただいた。展示に関して、アイスコアの年代と日本の時代(年表)をパネルにして表示してもらえるとより分かりやすいという意見もいただいた。
論点:
ブースでは、南極で掘削されたアイスコアがどのように地球の気候変動の歴史を明らかにしてきたのかについて、参加者と活発な議論が行われた。また、南極地域観測隊員が過酷な環境の中でどのようにデータを収集し、地球環境の理解に貢献しているかを紹介した。これを通じて、極地研究が人類全体の未来にとってどのように重要な役割を果たしているかを、来場者と共有することができた。

キーワード

本ブースでは、来場者から主に下記のキーワードが出た。
「南極」、「アイスコア」、「冷たい」、「温暖化」、「ロマン」、「美しい」、「神秘的」
本展示では、主に南極のアイスコアの展示や南極観測の動画を上映したため、アイスコアや南極の様子に関する感想が多かったため、このようなキーワードになったと思われる。

来場者との対話から得られたこと・今後に生かせること

来場者との対話を通じて、雪氷圏の研究が単に学術的なものではなく、地球規模の環境変動を理解し、私たちの暮らしや未来にも直結するテーマであることを改めて実感した。特に、実際に観測で使用している装備やアイスコアに触れた来場者が、雪氷圏の様子を身近なものとして捉える様子が印象的だった。今回の展示では、南極のアイスコアや南極観測の動画が来場者の興味を引く上で大きく貢献したことを実感した。一方で来場者の雪氷研究や観測に対するアンケートも集計したが、こちらは来場者がアンケート記入に取り組みやすくなるような工夫に改善の余地があると考えられた。今後は、より多くの来場者にブースに足を運んでもらうような展示を目指しつつも、専門的な知見をわかりやすく伝える工夫をさらに深め、科学への興味や関心を広げる展示・対話の形を発展させていきたい。