出展者名

東京工科大学メディア学部 吉岡研究室

Yoshioka Lab., Tokyo University of Technology, School of Media Science

プログラム概要

本展示は、来場者が聴覚障害についての理解を深める体験を提供すると共に、私たち一人一人もしくは社会が、聴覚障害者の困りごとに対して何が出来るのかを考える機会を提供します。聴覚障害への理解を深めるために、音響シミュレーションを使って聞こえにくさを体験したり、簡単な手話を覚える体験をしたりします。また、聞こえにくさを抱えながら生活している方の課題への解決策の一例として、最新のWifiシステムを活用して補聴器や人工内耳に音声を配信するシステムとリアルタイム字幕による情報提供システムを展示し体験していただきます。それぞれの体験をした後に、付箋に書いたコメントをカテゴリごとのボードに掲示します。

This exhibition offers visitors an opportunity to deepen their understanding of hearing impairments while also encouraging each of us—and society as a whole—to consider what we can do to address the challenges faced by people with hearing loss. To promote awareness, participants can experience simulated hearing difficulties through acoustic simulations and learn basic sign language. As an example of a possible solution to the challenges faced by those living with hearing difficulties, we also showcase and offer hands-on experiences with two systems: one that delivers audio directly to hearing aids and cochlear implants using the latest Wi-Fi technology, and another that provides real-time captioning for improved information access. After each experience, visitors are invited to write comments on sticky notes and post them on categorized message boards.

✏️出展レポート

話し合った未来像

  • 聞こえに関わらず、誰もが一緒に暮らせる社会を作る。
  • そのためには、「聞こえる人」が「聞こえない」「聞こえにくい」ことを体験し理解する必要がある。そのため、今回はそれを体験するためのコンテンツを制作し展示をする。また、子どもから大人までが楽しく体験できるようにする工夫をする。
  • 新しい技術を活用した「補聴支援システム」を導入することにより、駅、空港、ホール、学校、病院といった音声によるアナウンスを行っている場所で、聞こえない、聞こえにくい人々も情報が入手できる社会を目指す。日本で初めてとなるAuracast™とWi-Fiによるハイブリッド技術による補聴支援システムを開発し、展示を行い、聞こえる人にも、聞こえにくい人にも体験をしていただく。また、聞こえない方々には字幕を表示することも可能で、全ての人に音声情報を届けることが可能になる。

意見・論点

  • 体験コンテンツで紹介している「カクテルパーティー効果」を知らなかったという意見が多かった。カクテルパーティー効果とは、聞こえる人が雑音下でも相手の声を聞き取ることができる現象で、補聴器や人工内耳を装用している場合は、このような現象が得られにくいため、会話をしても相手の声を聞き取るのが困難である。
  • 手話を勉強する機会がこれまでなかったが、今回動物の手話を覚えることができて、手話の楽しさを知った。
  • 手話を覚えると、遠く離れていたり、ガラス越しであっても会話ができることを知った。聞こえる人でも手話が使えると便利であることが分かった。
  • Auracast™など、新しい補聴支援の技術があることを知らなかったが、とても便利だと感じた。駅や空港などに普及することが望ましい。聞こえる人やインバウンド対応としても便利だと感じた。

キーワード

インクルーシブ、手話、補聴支援システム、カクテルパーティー効果、聴覚障害理解

来場者との対話から得られたこと・今後に生かせること

  • 聴覚障害について知りたいが、知る機会があまりないため、このような体験コンテンツがあると良い
  • 新しい技術を活用した補聴支援システムが、もっと社会に普及すると良いと考えた人が多かった
  • 子どもたちは、指文字や手話を楽しく覚えていた
  • 子どもたちは、聞こえない、聞こえにくい人のことを知る機会が全くない場合が多い