JSTトップ > 先端計測分析技術・機器開発プログラム > 採択課題 > 平成28年度採択課題「最先端研究基盤領域」先端機器開発タイプ

平成28年度採択開発課題(先端機器開発タイプ):4件

【最先端研究基盤領域】
PETプローブの小型シンプル自動合成装置の開発
●チームリーダー/所属・役職
田中 浩士
東京工業大学
物質理工学院
准教授
●サブリーダー/所属・役職
岩井 久美子
エヌ・エム・ピイ ビジネスサポート(株)
精密機器部 品質保証グループ
マネージャー
●参画機関
東京都健康長寿医療センター研究所
九州大学
●開発概要
動物用PET装置を用いた動物体内でのリアルタイムの画像化が、化学物質の生体内挙動を得る簡便で有効な手段として注目されている。しかし、半減期の短い放射性PETプローブの供給において、その合成空間と時間の制約が、PETを用いた基礎研究の推進に大きな妨げとなっている。本課題では、精製用タグ法を利用する固相抽出精製法を採用することにより、HPLC装置を必要としない小型でシンプルな自動合成システムの開発を目指す。

オンサイト蛍光偏光イムノアッセイ装置の開発
●チームリーダー/所属・役職
渡慶次 学
北海道大学
大学院工学研究院
教授
●サブリーダー/所属・役職
重村 幸治
NLTテクノロジー(株)
開発本部研究開発部
部長
●参画機関
東北大学
●開発概要
食品中の抗生物質や合成抗菌剤、カビ産生毒素や細菌産生毒素などを迅速、簡便に検出できるオンサイト蛍光偏光免疫分析装置を開発する。液晶素子とイメージセンサーを組み合わせることで、小型・安価・多サンプル同時測定が可能な装置が実現する。これにより、既存の食品分析分野のみならず、セントラルキッチンなどにおけるオンサイト分析や他との区別化によるブランド力強化などの、食品分析に関する新しい分野の創出が期待できる。また、医療診断や環境分析への応用も十分期待される。

オールインワン化学発光顕微鏡システムの開発
●チームリーダー/所属・役職
永井 健治
大阪大学
産業科学研究所
教授
●サブリーダー/所属・役職
土屋 秀治
(株)東海ヒット
代表取締役
●参画機関
東京大学
●開発概要
励起光の照射を必要としない化学発光によるイメージングは、励起光が必要な蛍光イメージングでは困難な、光感受性細胞や光照射に弱い細胞の長時間観察および、複数の光遺伝学的ツールによる細胞操作技術との併用も可能にする。しかし、これらを簡便に実現する顕微鏡システムが実用化されていないため普及が進んでいない。本課題では、完全遮光状態で発光基質を自動的に安定供給するだけでなく、薬剤刺激も行うことができ、さらに任意の時空間パターンで光摂動を与えることが可能なオールインワン化学発光顕微鏡システムを開発する。

原子核乾板を用いた高精度宇宙線ラジオグラフィシステムの開発
●チームリーダー/所属・役職
中村 光廣
名古屋大学
未来材料・システム研究所 高度計測技術実践センター
教授
●サブリーダー/所属・役職
鈴木 敬一
川崎地質(株)
戦略企画本部 技術企画部
課長
●参画機関
富士フイルム(株)
(株)サイエンスインパクト
●開発概要
火山、空洞調査、密度測定、老朽化診断などのさまざまな用途に展開するための原子核乾板を用いた高精度宇宙線ラジオグラフィシステムの開発を行う。具体的には、本計測原理の限界性能に肉薄する高精度を目指し、原子核乾板の乳剤製造、乾板塗布、照射、現像、読み取り、解析を行うためのトータルシステムを構築・性能向上を行い、並行してニーズや適用可能性のある領域での試験、評価、改良を繰り返し、開発装置の実証を行う。


△ページTOPに戻る