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平成26年度採択開発課題(機器開発タイプ):4件

【最先端研究基盤領域】
LC−MS対応質量分析イメージング前処理装置の開発
●チームリーダー/所属・役職
澤田 誠
名古屋大学
環境医学研究所
脳機能分野
教授
●サブリーダー/所属・役職
幸村 裕治
(株)ルシール
代表取締役
●参画機関
●開発概要
本開発では、座標再現機能を搭載したホットメルト−レーザーマイクロダイセクション技術を用いて試料作製することにより、これまで不可能であったLC−MSによる質量分析イメージングを実現する前処理装置を開発する。また、同技術を応用してMALDI−MSによる質量分析イメージングでの1マイクロメートルの空間分解能を達成する。これにより従来技術に比べて、より多様な分子の生体内分布を、より高い空間分解能で解析できるようになり、さまざまな生命科学分野での活用と普及が期待できる。

原子分解能磁場フリー電子顕微鏡の開発
●チームリーダー/所属・役職
柴田 直哉
東京大学
大学院工学系研究科
総合研究機構
准教授
●サブリーダー/所属・役職
河野 祐二
日本電子(株)
EM事業ユニット
EM技術開発部1G
主務
●参画機関
●開発概要
本課題では従来の常識を打ち破る無磁場下での原子分解能観察を可能にする電子顕微鏡を開発する。収差補正技術を前提とした新しいコンセプトの対物レンズおよび超高精度・高感度位置分解型検出器の開発により、磁性材料中の磁気・磁区構造を保ったまま原子レベルでの観察を可能にする原子分解能磁場フリー電子顕微鏡を実現する。これにより、先進磁性材料、磁気メモリ、スピントロニクスデバイス、スピン秩序構造などの超高分解能磁性構造解析に革新をもたらすことが期待できる。

革新的過渡吸収測定手法RIPT法の開発
●チームリーダー/所属・役職
中川 達央
(株)ユニソク
分光事業部
部長
●サブリーダー/所属・役職
加藤 隆二
日本大学
工学部生命応用化学科
教授
●参画機関
大阪大学
●開発概要
本開発では、新しい過渡吸収測定手法 であるRIPT法(Randomly−Interleaved−Pulse−Train method)の性能を飛躍的に向上させるとともに、テーブルトップサイズの普及型サブナノ秒過渡吸収測定システムを構築する。従来の過渡吸収測定法において計測が困難であった1ナノ秒から数10ナノ秒の領域を含む広い時間幅をカバーすることにより、過渡吸収測定法の汎用性が飛躍的に高まり、基礎から応用までの幅広い研究・開発への貢献が期待できる。

超高速シミュレータを搭載したユニバーサルMRIプラットフォームの開発
●チームリーダー/所属・役職
拝師 智之
(株)エム・アール・テクノロジー
代表取締役
●サブリーダー/所属・役職
巨瀬 勝美
筑波大学
数理物質系物理工学域
教授
●参画機関
●開発概要
本課題では、核磁気共鳴画像法(MRI)の開発効率を飛躍的に増大させるユニバーサルMRIプラットフォームの開発を行う。超高速シミュレータ内蔵型MRIプラットフォーム、次世代光伝送ユニバーサルMRIハードウェア、それら要素技術を搭載した実験動物(マウス)用MRIを開発・実証する。本プラットフォームの実現により、我が国のMRIの開発人材と資源の不足を克服するとともに、生命科学研究への貢献が期待できる。


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