終了開発課題【重点開発領域「放射線計測領域」】革新技術タイプ(要素技術型):3件
【放射線計測領域】
放射性物質の高分解能3次元・直接イメージング技術の開発 (平成24年度採択/開発実施期間:平成24年5月〜平成27年3月) |
- ●チームリーダー/所属・役職
- 坂本 哲夫
- 工学院大学工学部
- 教授
- ●サブリーダー/所属・役職
- 奥村 丈夫
- (株)日本中性子光学
- 取締役
- ●参画機関
- (株)阿藤工務店
- ●開発概要
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「単一微粒子3次元元素分布分析装置」を応用・発展させることにより、細胞・物質レベルでの解明がされていない放射性物質の蓄積状況・態様を明らかにする技術を開発します。この技術により、セシウム137など放射性同位元素を含む全元素・同位体の検出が可能となり、魚類・肉類・農作物などの細胞内部、土壌粒子、廃棄物の焼却灰粒子にセシウムが付着している像を1粒子10〜20分、最高40nmの分解能でイメージングできます。特に、土壌中の雲母や植物体のケイ酸成分(植物石)にセシウムが取り込まれるという基礎データに基づき、これらの実証と除染対策への応用につなげます。被災現地における汚染材料の収集と先端分析機器の開発を密接に連携させ、震災からの復興を加速することが期待されます。
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放射能環境標準物質の開発 (平成24年度採択/開発実施期間:平成24年5月〜平成27年3月) |
- ●チームリーダー/所属・役職
- 藥袋 佳孝
- 武蔵大学人文学部
- 教授
- ●サブリーダー/所属・役職
- 岩本 浩
- 環境テクノス(株)
- 企画開発部取締役 部長
- ●参画機関
- 埼玉大学
- (独)産業技術総合研究所
- (公財)日本国際問題研究所
- (公社)日本分析化学会
- ●開発概要
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標準物質は放射線計測の信頼性確保に用いられるための必須の要素技術ですが、身近な農作物の放射線計測に用いることのできる標準物質が十分開発・供給されていないのが現状です。本開発では緊急の分析ニーズの高い玄米・大豆などについて放射能標準物質の生産技術を確立します。特に緊急性の高い米については、平成24年の収穫期に間に合うよう標準物質を開発します。本開発により、環境放射能分析の信頼性向上、国際標準化、トレーサビリティの確立など、国際的にも重要な貢献が期待されます。
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耐放射線性を有するアクティブ駆動HEEDの開発 (平成24年度採択/開発実施期間:平成24年5月〜平成26年3月) |
- ●チームリーダー/所属・役職
- 渡辺 温
- パイオニア( 株)研究開発部
- 第一研究室 研究3課 課長
- ●サブリーダー/所属・役職
- 持木 幸一
- 東京都市大学工学部 教授
- ●参画機関
- パイオニアマイクロテクノロジー(株)
- ●開発概要
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本開発チーム独自の冷却陰アレイであるHEED(High-efficiency ElectronEmission Device)を応用し、耐放射線性に優れた監視カメラ用の撮像素子(アクティブ駆動HEED)を開発します。この耐放射線性に優れた撮像素子は、低電圧(約20V)で駆動するため、消費電力が少なく、作業ロボットなどに実装することができます。これによれば、事故の起きた福島第一原発周辺地域のような高放射線領域においても長時間鮮明な画像を得ることができるため、周辺地域の震災からの復興を加速することが期待されます。
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