チームリーダー : |
石濱 泰【京都大学 大学院薬学研究科 教授】 |
サブリーダー : |
桐井 康行【カルナバイオサイエンス(株)研究開発部 兼 製造部 部長】 |
中核機関 : |
京都大学 |
参画機関 : |
カルナバイオサイエンス(株)、京都大学(化学研究所、薬学研究科)
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- T.開発の概要
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ヒトキノームの活性を大規模計測する技術を開発する。400種以上のキナーゼについて、特異的かつ高感度な基質ペプチド(“最強“基質ペプチド)を創出し、さらに細胞内に効率よく導入する方法を確立することにより、細胞内キノーム(キナーゼの総体)の活性計測法やシグナル制御技術の開発へと展開する。これにより、分子標的創薬や個別化治療・診療を強力に推進する。
- U.中間評価における評価項目
- (1)”最強”基質ペプチドライブラリの構築
- 新規キナーゼの基質を同定し、370種以上のキナーゼ活性体を調製した。また、取得した基質情報及びモチーフ情報の解析により”in vitro 最強基質ペプチド”の予測が可能であることを確認し、中間目標を達成した。
- (2)細胞抽出液中のキノーム活性計測法
- 10種のキナーゼに対する基質ペプチドを用いて、HeLa細胞抽出液中のキナーゼ活性
計測系を確立し、中間目標を達成した。
- (3)in vitro キナーゼ阻害薬スクリーニングシステムの確立
- 10種の新規キナーゼの基質同定及びモチーフ抽出を行い、10種新規キナーゼ阻害薬のスクリーニングシステム構築を実現し、中間目標を達成した。
- (4)細胞内キノーム活性計測システムの確立
- 膜透過性の3種のCPP基質ペプチドを合成し、細胞内移行を確認した。それら3種のin vivo 活性計測は確立できていない。
- V.評 価
- ヒトキノーム活性を網羅的に計測する為(感度、特異性に優れた)最強ペプチドライブラリを構築し、キノーム阻害薬スクリーニングシステムの開発、細胞内キノーム活性測定システムの開発をする課題である。開発は順調に進んでおり、最強ペプチドライブラリの構築等、中間評価時点の数値目標はほぼ達成している。未達であった細胞内キノーム活性測定は、CPP基質ペプチド活性測定に成功していることから、ある程度達成見通しは立っている。今後は、in vitro システムの確立を推進すると共に、CPP基質ペプチドの最適化を図り、細胞内に導入したin vivoキノーム活性計測法を確立し、ひいては標的キナーゼの選択的阻害制御システムの開発を目標に開発を推進すべきである[A]。
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