事業成果

交流を通じた日中両国の科学技術の発展

アジア地域における科学技術人材の育成への貢献2019年更新

日中の関係機関との調査研究・ネットワーク強化

中国総合研究・さくらサイエンスセンター (CRSC)事業

○日中大学フェア&フォーラム「日中の主要な大学等の学長・副学長が参加、ネットワークを構築」

2018年5月に、日中間の学術交流としては最大規模となった「日中大学フェア&フォーラム in China 2018」を開催した。

「日中大学学長等個別面談」では日本から35機関の学長等が訪中し、中国側の学長等と熱心な意見交換が行われた。「日本大学フェア」では日本から34機関の大学等がブースを出展、「日本技術展」では46の優れた研究成果が紹介された。

「日中大学フォーラム」では、日中両国の200以上の大学、企業から集まった約800人が参集し、
午後の分科会では「ナンバーワンを目指す学科構築について」と「オンリーワンを目指す大学の経営理念について」に分けて熱心な議論が行われた。

1.「日中大学学長等個別会談」

「日中大学学長等個別面談」では、日中の大学の学長同士が直接交流する活動で、日本側から35、中国側からは54の大学の学長、副学長等が参加した。
日本側1校あたり、平均して5校の中国の学長等との会談が行われ、強力なマッチングの場となった。

  • 熱気あふれる現場

    熱気あふれる現場

  • 多くのブースで行列ができる

    多くのブースで行列ができる

2.「日本大学フェア」および「日本技術展」

「日本技術展」では合計46のブースが用意され、50以上の日本の大学・企業が開発した多くの分野の技術が展示され、成果の実用化がアピールされた。
 自動車自動運転技術、自動車排ガス浄化触媒、産業用ロボット、リハビリロボット、垂直離着陸機、8Kスーパーハイビジョン高精細ディスプレイ、スマートウォッチ、スーパーキャパシタ、ナノデバイス、工業廃水処理、医療器具、シニアライフ設備など、その分野は多岐にわたった。

「日本大学フェア」では34の日本の大学・高専が出展し、現地の学生およびその保護者にそれぞれの学校の特徴をアピールした。日本留学に興味のある学生は直接学校側に質問をぶつけ、その回答をすぐに得られたため満足度は非常に高かった。

  • 「日本技術展」の様子

    「日本技術展」の様子

  • 「日本大学フェア」の様子

    「日本大学フェア」の様子

3.「日中大学フォーラム」

日中両国の200以上の大学や企業から、代表者を含む800名以上(過去最高)が参加した。午前のフォーラム、午後の分科会を合わせて、60名以上の代表者が登壇、講演した。

  • 日中大学フォーラムに参加した学長および来賓

    日中大学フォーラムに参加した学長および来賓

  • 分科会:「ナンバーワンを目指す学科構築について」

    分科会:「ナンバーワンを目指す学科構築について」

<日中の学長が参加>
朝日大学 大友 克之 学長
岩手大学 上村 松生 副学長
宇都宮大学 夏秋 知英 副学長
愛媛大学 杉森 正敏 副学長
大阪府立大学 辻 洋 理事長
お茶の水女子大 室伏 きみ子 学長
九州産業大学 榊 泰輔 学長
工学院大学 佐藤 光史 学長
高知大学 本家 孝一 副学長
神戸大学 武田 廣 学長
滋賀大学 位田 隆一 学長
静岡大学 石井 潔 学長
静岡県立大学 鬼頭 宏 学長
首都大学東京 大橋 隆哉 副学長
信州大学 濱田 州博 学長
総合研究大学院大学 長谷川 眞理子 学長
中央大学 加藤 俊一 副学長
筑波大学 大根田 修 執行役員
名古屋大学 渡辺 芳人 副総長
名古屋工業大学 鵜飼 裕之 学長
兵庫県立大学 太田 勲 学長
北海道大学 名和 豊春 総長
三重大学 鶴岡 信治 副学長
学校法人立命館 森島 朋三 理事長
和歌山大学 瀧 寛和 学長
早稲田大学 橋本 周司 副総長
鹿児島工業高等専門学校 丁子 哲治 校長
熊本高等専門学校 下田 貞幸 副校長
富山高等専門学校 賞雅 寛而 校長
福島工業高等専門学校 山下 治 校長
曁南大学 宋 献中 学長
広州大学 郭 興蓬 副学長
蘭州大学 厳 純華 学長
蘇州大学 熊 思東 学長
西北大学 郭 立宏 学長
華東理工大学 曲 景平 学長
華南理工大学 余 其俊 副学長
華南農業大学 楊 洲 副学長
華南師範大学 呉 堅 副学長
瀋陽化工大学 白 瑋 党委書記
首都師範大学 孟 繁華 学長
広西大学 範 祚軍 副学長
海南大学 李 建保 学長
深圳大学 李 清泉 学長
香港中文大学(深圳) Jesús SEADE 副学長(国際事業担当)
中山大学 羅 俊 学長
貴州大学 向 淑文 副学長
湖南農業大学 符 少輝 学長
汕頭大学 姜 虹 学長
厦門大学マレーシア分校 王 瑞芳 学長
中南林業科技大学 呉 義強 副学長
珠海市技師学院 梁 建昌 副書記
広東工業大学 陳 新 学長
桂林電子科技大学 古 天龍 学長
華東交通大学 万 明 党委書
湖南工業大学 譚 益民 学長
昆明理工大学 楊 斌 副学長
広州市技師学院 李 宗国 院長
〇中国研究会・サロン・シンポジウムを通した日中研究ネットワーク基盤の強化
シンポジウムで講演する中国科学技術部の万鋼部長>

シンポジウムで講演する中国科学技術部の万鋼部長

  • 平成18年から定期的にハイレベルな研究者等による研究会(通算121回。平成30年10月末時点)、サロン(通算28回)、シンポジウムを開催し、毎回約200人が参加している。
  • 平成29年には中国科学技術部の万鋼部長(大臣)を招へいし、シンポジウムを開催した。万鋼部長はCRSCの活動に対する感謝を述べられ、中国政府が主催する日本の若手科学技術者の招へい事業の促進へと繋がっている。
〇積極的な科学技術情報の発信による日中科学技術交流活動への貢献
  • 中国の科学技術情報を日本語で発信する国内最大のウェブサイト「サイエンスポータルチャイナ」は、最新ニュース、トップ研究者の論考を掲載し、中国研究のプラットフォームになっており、月間80万ページのアクセスがある。
  • 日本の情報(科学技術、教育、留学、社会生活等)を中国語で発信する「客観日本」は、中国だけでなく世界中から、月間400万ページのアクセスがある。
  • 中国文献データベース(1,900誌から年間30万件を収録)、中国・アジア研究論文データベース(16学会、4,300論文)、中国関連団体データベース(240団体以上)といった情報を整備。
  • 中国関連の調査研究書を毎年発行し、中国の科学技術政策や研究開発動向を重点的に調査・分析。報告書を120本以上刊行し、数千部のダウンロードがあり、中国政府にも活用されている。

日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプラン)

さくらサイエンスプランは、産学官の緊密な連携により、優秀なアジアの青少年を日本に短期招聘し、未来を担うアジアと日本の青少年が科学技術の分野で交流を深め、アジアの科学技術の発展に貢献している。2017年度は、36の国地域の1,458の送出し機関から当初の計画を大きく上回る6,611人を招へいし、プログラムの満足度はほぼ100%。その多くが留学生や研究者としての受け入れ、研究交流などにつながっている。

地図:「さくらサイエンスプラン」対象国・地域

2017年度のさくらサイエンスプラン(SSP)の招へい対象者

下表の国地域の青少年で、原則として、日本滞在が初めての青少年(高校生、大学生、大学院生、ポストドクター、教員、科学技術関係者で、原則として40歳までを指す) ※引率者については、年齢制限の対象外

[東・東南アジア]
❶ブルネイ・ダルサラーム国
❷カンボジア王国
❸中華人民共和国
❹東ティモール民主共和国
❺インドネシア共和国
❻大韓民国
❼マレーシア
❽モンゴル
❾ミャンマー連邦共和国
❿フィリピン共和国
⓫ラオス人民民主共和国
⓬シンガポール共和国
⓭台湾
⓮タイ王国
⓯ベトナム社会主義共和国
[南西アジア]
⓰バングラデシュ人民共和国
⓱ブータン王国
⓲インド
⓳モルディブ王国
⓴ネパール連邦民主共和国
no21パキスタン・イスラム共和国
no22スリランカ民主社会主義共和国
[中央アジア]
no23カザフスタン共和国
n24キルギス共和国
no25タジキスタン共和国
no26トルクメニスタン
no27ウズベキスタン共和国
[南太平洋島嶼国]
no28フィージー共和国
no29マーシャル諸島共和国
no30ミクロネシア連邦
no31パラオ共和国
no32パプアニューギニア独立国
no33サモア独立国
no34ソロモン諸島
no35トンガ王国
[その他地域]
no36コロンビア共和国
  • 図:熱心に指導する白川英樹教授 (高校生特別コース例)

    熱心に指導する白川英樹教授
    (高校生特別コース例)

  • 図:日本科学未来館で毛利館長を囲んで“We are one!”

    日本科学未来館で毛利館長を囲んで
    “We are one!”

  • 図:麻布大学における「人獣共通感染症研修コース」(一般公募コース例)

    麻布大学における「人獣共通感染症研修コース」(一般公募コース例)

  • 図:習近平国家主席、李克強首相と日本・アジア青少年サイエンス交流事業推進室 沖村室長(前列右)CCTV放映、ChinaDaily1面を飾る(2016年2月)

    習近平国家主席、李克強首相から中国国際科学技術協力賞を受賞する日本・アジア青少年サイエンス交流事業推進室 沖村室長(前列右)CCTV放映、ChinaDaily1面を飾る(2016年2月)

  • 図:来日中の高校生と歓待される林芳正 前 文部科学大臣(2018年7月)

    来日中の高校生と歓待される林芳正 前 文部科学大臣(2018年7月)

  • 図:SSPに対応し日本の科学技術分野の研究者と行政官が中国での研修に招聘された(018年6月と10月)

    SSPに対応し157名の日本の科学技術分野の研究者と行政官が中国での研修に招聘された
    (2018年6月と10月)

再来日者:ゾウ・ウェイさん
再来日者:ゾウ・ウェイさん(東北大学大学院)

さくらサイエンスプラン一般公募の参加を機に、それまでは「留学するなら米国」と思い込んでいたが、考えを変え親を説得し、現在、東北大学大学院に留学中。