問題解決型サービス科学研究開発プログラム 【国立研究開発法人科学技術振興機構 社会技術研究開発センター】

平成29年3月で本プログラムは終了いたしました。

トピックス

石田プロジェクト サイトビジット 2012.06.07

石田プロジェクト(以下「石田PJ)のサイトビジットは今回が2度目です。京都大学石田・松原研究室にメンバーが集まり研究状況を共有しました。研究開発全体の経過報告、各研究グループの状況共有と今後の研究開発の方向性について議論をしました。


プロジェクトのリーダーである石田先生から全体の進捗が報告され、引き続き各グループのリーダーから成果と今年度計画について発表がありました。まず、サービス設計グループが、NPO法人パンゲアとの協力で行っているベトナム農業支援プロジェクトでの、言語サービスのプロセス最適化について林先生より紹介がありました。


議論の様子

議論の様子

つづく、松原先生が率いる制度設計グループは、現在ゲーム理論を適用して、原子サービス提供者間の報酬をどのように分配すれば良いかについて調査しています。今回はNPO/NGOを対象として、どのような報酬分配方法が受け入れられやすいかを調べた質問紙調査の結果が報告されました。個人合理性,単調性などの観点に基づいて報酬を分配することが有力だろうとのことでした。


サービスアウトリーチグループの菱山先生(早稲田大)は、ゲーミングを適用したサービスデリバリーの方法について、言語の異なる現場に対して、どのようにサービスを提供するか,コミュニティに必要なサービスを効果的に提供するにはどうすればよいかを検討しています。今回はサービス体験としてのアウトリーチの参加(共有)空間調査・分析をした結果について報告されました。


研究開発状況の報告を受けた後、NPO法人パンゲアを訪問しました。理事長の森氏、副理事長の高崎氏からベトナムで実施した実験の様子について、現地の子どもたちの様子や反応などを伺いました。
現地での活動がプロジェクトの鍵になるので、今後は、石田PJとの協力がさらに深まっていくことを期待しています。 


プログラムのマネジメントチームが、現地・現場の問題やニーズを直接知ることができる。それらを踏まえて、プロジェクトチームと研究開発の議論ができる。サイトビジットのねらいが存分に感じられたサイトビジットでした。