H25年度 PCAPS研究会 中間シンポジウム「PCAPSの実装と臨床分析」

平成29年3月で本プログラムは終了いたしました。

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H25年度 PCAPS研究会 中間シンポジウム「PCAPSの実装と臨床分析」

臨床知識構造化手法PCAPS(Patient Condition Adaptive Path System:患者状態適応型パス)は、状態適応型介入という医療の本質を反映した臨床知識の構造モデルを提示しています。その構造に基づき、現実の臨床プロセスを設計した知識コンテンツを開発することができます。それら知識コンテンツを標準化/電子化し関係者が利用できる条件を整えることで、効率的/効果的に臨床知識の再利用を実現することができます。PCAPSを活用することで臨床プロセスの実施記録が構造をもって残るため、これまでは困難であった分析が可能となり、多様な分析結果の活用につながります。これら一連の活用によって、医療経営改善・臨床改善がすすみ、臨床知識コンテンツそのものの改善もすすみます。
PCAPSは、「医療社会システム」を実現するためのコアツールです。
標準化・最適化された構造化臨床知識は、世に多くの知識が氾濫し、多様な知識・情報提供サービスがビジネスとして成立するなかで、安全・安心で豊かな社会の実現の基盤に組みこまれるべき、社会が真に求めている知識形態のひとつといえるのではないでしょうか。
そうした社会ニーズを強く感じながら、PCAPS研究会は壮大な構想のもとに開発研究を進めてきました。次年度には、臨床の叡智である「PCAPS臨床知識コンテンツ」と「実臨床の場」をリンクし知識の再利用を実現するために開発されたPCAPS-Administratorが実際の臨床現場で運用され始めます。われわれは、PCAPS-Administratorを通して作成される構造化サマリーデータを用いて多様な臨床分析を実現するPCAPS-Analyzerの開発を開始しました。
PCAPS臨床知識コンテンツを実際に運用することで、各医療領域の質保証されたチーム医療を遂行する臨床マネジメントシステムを実現できます。このような臨床の質マネジメントを地域・病院・診療所・在宅・介護施設等で実現させるため、多様な臨床知識コンテンツの整備と、臨床分析手法の開発が、PCAPS研究会で進められています。
本シンポジウムでは、PCAPS実運用研究、PCAPS導入準備状況、PCAPSを用いた多様な臨床分析、またPCAPSが追求している医療の質改善を行う重要なしくみである質評価構造モデルと質評価指標に関する開発研究について、平成25年度の中間報告をいたします。

研究会代表:水流聡子(東京大学)   顧問:飯塚悦功(東京大学)   アドバイザー:棟近雅彦(早稲田大学)


日時:平成25年年9月28日(土)10:00 ~ 17:00


場所:東京大学工学部(本郷キャンパス)2号館213号室
    http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_03_j.html

参加費:無料

申込方法:

ご氏名、ご所属、E-mailアドレス、TEL、FAX、会員種別を記入の上、下記E-mailまたはFAXで
お申し込みください。参加申し込みをしていない方の資料は準備できませんので,ご注意ください.
PCAPS事務局 E-mail: 20130920.jpg
TEL:03-5841-7299  FAX:03-5841-7276


    ※詳細はhttp://plaza.umin.ac.jp/~A-epath/をご参照ください。

プログラム(予定) :

 <全体司会 > 水流聡子(東京大学)

 <午前>
 10:00 ~ 10:20
  Ⅰ:統括報告:PCAPS 研究の今と今後の方針 水流聡子 (東京大学)
 
 10:20 ~ 11:10
  Ⅱ:PCAPS 導入に関する研究報告
   ・ 聖マリア病院 荒木昭輝(聖マリア病院)
     ・ 飯塚病院 名取良弘(飯塚病院)
     ・ 禎心会病院 伊東敏弘(禎心会病院)
     ・ 久留米大学病院 下川忠弘(久留米大学病院)
     ・ 小児地域医療システム 本木隆規(慈恵医大第三病院)

 11:10 ~ 12:10
    Ⅲ:パネルディスカッション
      「がん診療プロセスの質評価 -がん診療体制の質評価システム開発-」
     ・ パネルリーダー:若尾 文彦、飯塚 悦功、水流 聡子
     ・ パネリスト:
      名取良弘(飯塚病院)、青儀健二郎(四国がんセンター)、吉岡慎一(兵庫県立西宮病院)
      秋山聖子(東北大学病院)、ほか

 <午後>
   13:10 ~ 13:40
    Ⅳ: ガイドラインとPCAPS
     ・ ガイドラインの開発に関する国際動向・国内動向 中山健夫(京都大学)
     ・ 院内及び院外連携のための動脈硬化症管理システムの開発 盛重邦雄(聖マリア病院)

 13:40-15:10
    Ⅴ:PCAPS 臨床分析に関する研究報告
     ・ リハビリ:嚥下障害・運動麻痺に対する介入方法の分析 井手睦(聖マリア病院)
     ・ 小児科:食物アレルギー負荷試験
       本木隆規(慈恵医大第三病院)・箕浦貴則(岩切病院)・藤原優子(慈恵医大附属病院)
     ・ 褥瘡:褥瘡局所管理の標準化にむけた判断アルゴリズムの作成と検証
       -褥瘡予防・管理ガイドラインを活用して- 渡邊千登世(聖路加看護大学大学院)
     ・ 栄養:嚥下障害患者に対する栄養管理の実際 道脇幸博(武蔵野赤十字病院)
     ・ 呼吸器内科:喘息発作時の介入方法 蝶名林直彦(聖路加国際病院)
     ・ 呼吸器内科:COPD 急性増悪時の介入方法 茂木孝(日本医科大学呼吸ケアクリニック

 15:20 ~ 16:20
    Ⅵ:臨床知識の構造化:ポスターセッション

   16:20 ~ 16:40
    Ⅶ:PCAPS Administrator デモセッション
     ・ 飯塚病院 手術コンテンツ 名取良弘(飯塚病院)
     ・ 聖マリア病院 動脈硬化症管理システム・リハビリ嚥下 盛重邦雄、井手睦(聖マリア病院)
     ・ その他
   16:40
    Ⅷ:講評 顧問 飯塚悦功 (東京大学)