☆「SPRINGシンポジウム2012」レポート
本ホームページでもお知らせしておりました、「サービス産業生産性協議会(SPRING:Service Productivity & Innovation for Growth)」のシンポジウムが、平成24年3月14日(水) に開催されました。サービス科学事務局も参加して参りましたので、当日の様子をレポートいたします。
会場になった東京ステーションコンファレンス5階のサピアホールは、定刻の9時にはほぼ満員となり、サービス科学に対する関心の高さと広がりを実感することが出来ました。
冒頭、SPRING副代表幹事の村上輝康氏(野村総合研究所 シニアフェロー:当時)が、「サービスイノベーションの現状と今後の展望」と題して講演をされました。村上副代表幹事は本プログラムのアドバイザーも勤めていただいており、講演の中でも、本プログラムの概要などについて言及されていました。
午前中の、「グローバルサービスの高度化に向けて」と題したパネルディスカッションでは、オリエンタルランドの代表取締役会長(兼)CEOである加賀見俊夫氏と、公文教育研究会の代表取締役社長である角田秋生氏がパネリストとして講演、モデレーターは本プログラムの平成22年度採択案件の研究代表者である一橋大学大学院国際企業戦略研究科の藤川佳則准教授が務めました。
お昼休みをはさんだ午後の部では、「地域活性化」や「顧客視点のサービス革新」をテーマに、先進事例の紹介がありました。 最後のセッションは対談です。「進むものづくり産業のサービス化」をテーマに、パネリストの富士通相談役秋草直之氏がビジネスの現状をお話になりました。続いて、本プログラムでアドバイザーを務めて頂いている東京大学大学院工学系研究科(当時)の新井民夫教授が、アカデミックな視点からの解説を行いました。その後フロアからの質問も交え、多岐にわたる議論が展開されました。
サービス産業生産性協議会は、サービス産業のイノベーションと生産性向上を国民運動として推進するため、2007年5月に設立されました。日本では、サービス産業が国内総生産の7割を占めるといわれています。本プログラムの対象は、必ずしもサービス産業に限定されるわけではありませんが、私たちの支援しているプロジェクトの成果によって、日本のサービス産業の生産性向上に寄与できることがあるのではないか、との思いを抱いたシンポジウムでした。