問題解決型サービス科学研究開発プログラム 【国立研究開発法人科学技術振興機構 社会技術研究開発センター】

平成29年3月で本プログラムは終了いたしました。

プロジェクト紹介

坂田 一郎

坂田一郎写真

【所属・役職】
東京大学 工学系研究科 教授
兼 総合研究機構イノベーション政策研究センター長
兼 政策ビジョン研究センター長
九州大学 客員教授
経済産業研究所 コンサルティングフェロー
荒川区顧問


【プロフィール】
1989年東京大学経済学部卒。1989年通商産業省(現経済産業省)入省。主に経済成長戦略、大学技術移転促進法(TLO法)、地域クラスター政策等の産業技術政策の企画立案に携わる。
この間、ブランダイス大学より国際経済・金融学修士号、東京大学より博士(工学)取得。
2008年より東京大学教授。その後、2013年より同工学系研究科教授(技術経営)、同総合研究機構イノベーション政策研究センター長。2014年、東京大学政策ビジョン研究センター長兼務。
イノベーション及び技術経営に関する研究・教育を行うと同時に、課題解決型イノベーション、社会の高齢化とシルバーニューディール、21世紀の知的財産制度、国際的な科学技術協力等に関する政策提言を国際的な場で発信している。

主な著書(共著)に、「あたたかい地域社会を築くための指標―荒川区民総幸福度」(八千代出版、2010年)、「クラスター組織の経営学」(中央経済社、2009年)、「クラスター形成による地域新生のデザイン」(東大総研、2005年)、「日本の財政改革:国のかたちをどう変えるか」(東洋経済新報社、2004年、「日経新聞社エコノミストが選ぶ経済・経営書第7位」、「ダイヤモンド・ベスト経済書100選」に選定)等。


【「サービス科学」または本プログラムへの想い】
我が国の成長にとってサービス科学の強化とそれの産業・市場への橋渡し機能の強化が欠かせません。世界的にみると、学術の世界では、公共サービス、医療・健康サービス、IT&ウエブの領域等を中心に既に活発な研究が行われています。従来、トップクラスの学会では、学問の中に閉じがちだったOR、機械学習、マルチエージェントのような技術も高度な形で応用が進みつつあります。境界を超えることが重要です。
また、境界を超えるための研究のデザインには、学術的手法とサービスの専門家が持つ知見、経験、人的ネットワークとを高いレベルで、バランス良く組み合わせることが欠かせません。科学者と専門家が互いに相手をよく理解し、尊重することで、実質的な協力関係を築くことが必要です。
そうしたことにより、サービス科学が、新規ビジネスの創出はもとより、社会の高齢化に対応した医療の高度化や安全性の向上、地球のサステナビリチィの回復といった地球的な課題の解決へ大きな貢献をすることも可能となります。我が国でも、領域横断的なサービス科学の基盤を早期に確立する必要があると考えます。そのためには、本プログラムを通じ、世界のトップクラスの研究者や中核的な学会との交流を進め、切磋琢磨をしていくことも重要と考えています。

ご紹介:
The IEEE International Conference on Industrial Engineering and Engineering Management (IEEM 2014)
12月9日-12日、OR等の工学的手法の産業応用を中心とした国際学会です。医療、流通等のサービス産業をテーマとした発表も多くあります。
50カ国から約500名が参加する予定です。