問題解決型サービス科学研究開発プログラム 【国立研究開発法人科学技術振興機構 社会技術研究開発センター】

平成29年3月で本プログラムは終了いたしました。

プロジェクト紹介

ルディー 和子

ルディー和子写真

【所属・役職】
ウィトンアクトン社 代表取締役


【プロフィール】
80年代にダイレクトマーケティングやデータベースマーケティングという当時としては新しいマーケティング手法を日本の小売業やメーカーに指導、啓蒙活動に努めた。その後もCRM、121マーケティングなどマーケティングにおける新しい動きを解説する活動を続け、最近では、神経科学をマーケティングに採用したニューロマーケティングや、進化心理学で消費者行動を理解するなど、新しい観点を紹介している。
近著に、「売り方は類人猿が知っている(日経プレミアシリーズ)」や「マーケティングは消費者に勝てるのか?(ダイヤモンド社)」がある。


【「サービス科学」または本プログラムへの想い】
モノだけでは売れないということでサービスを付加することで、あるいは、サービス業に移行することで、他社との差別化をはかる傾向はますます高くなるばかり。そして、多くの場合、サービスを付加したりサービスを販売することは、人員を付加し管理することを意味している。情報通信技術の発展にもかかわらず、消費者を顧客とする企業のビジネスは、以前に増して労働集約的なものとなり、利益率が下がっていくばかりだ。技術と人間とが理想的に融合されたといわれるコールセンターといえども、人件費の占める割合が高く、顧客満足を犠牲にしてもコールセンター運営を縮小せざるをえない例が多くなっている。売上げ増が期待されるネットスーパーにしても、現状のシステムでは、利益増がともなわない。 ネット販売のバックエンドである物流プロセスの生産性をもっと向上できないか? また、製造業で余剰人員が生まれても、そういった人たちをそのままサービス業で使うことはできない。どんなタイプの人員でも即サービス業に移行できるような、そんな技術やシステムをつくることはできないのか?  マーケティングの実務に携わる者は誰もが、こういった利益に直結する「夢」の実現を望んでいる。