トピックス

ASPIRE AI・情報分野 2024年度採択課題キックオフ・ミーティング及び2023年度採択課題意見交換会

先端国際共同研究推進事業

https://www.jst.go.jp/aspire/

AI・情報分野において、2024年度採択課題のキックオフ・ミーティング 及び2023年度採択課題の意見交換会を、JST東京本部別館にて対面方式(総勢35名)により、2025年6月19日(木)に合同開催しました。このイベントは、各課題の計画発表、及び年次の進捗報告、研究関係者の人的交流を目的としたもので、会議の後、ネットワーキングの機会を設け、対話を通じてプロジェクト間の相互理解や連携を深めました。
※2023年度採択課題「次世代のためのASPIRE」:海外出張中のため1名欠席

支援課題情報https://www.jst.go.jp/aspire/program/assignment/index.html

冒頭にAI・情報分野研究主幹の八木康史先生(大阪大学)、JST国際部小林部長の挨拶で始まりました。 八木先生からは、「このような発表の場にて、密に情報共有して頂き、日本人が世界で活躍をして頂きたい」とのメッセージがありました。
午前中のセッションでは、2024年度「TopのためのASPIRE」に採択された5名の研究代表者(五十嵐課題、蛯原課題、黄瀬課題、小池課題、矢谷課題)と、「次世代ためのASPIRE」に採択された1名の研究代表者(亀井課題)から、国際共同研究計画の概要(研究計画のアピールポイントなど)と国際研究ネットワーク構築に向けたアプローチ・施策などについて発表がありました。

午後のセッションでは、2023年度に採択された4人のトップ研究代表者(河原林課題、佐藤課題、西野課題、蓮尾課題)と3人の次世代研究代表者(伊藤課題、佐々木課題、谷口課題)より、これまでの国際共同研究の成果や世界トップコミュニティへのアプローチ方法・成果について進捗状況の発表がありました。

国際研究ネットワーク構築について知見やノウハウの情報共有

ディスカッションの中では、研究者の渡航を通じた国際ネットワーク構築計画などが発表され、参加者や研究主幹、アドバイザーなど専門家との質疑応答を通じて、今後の研究の方向性や国際共同研究ネットワークづくりについて、下記のような施策やノウハウなど情報共有を図り、相乗効果について理解を深めました。 

●国際頭脳循環の促進に有意義と評価された主な活動例
・国際合宿の実施
・海外PIを招へいし国内ワークショップ開催
・シニアと若手研究者をペアにしたASPIRE合宿の開催
・国際学会でのポジション獲得

一方、根本的な課題として、特に、日本人若手研究者の博士課程進学者が少ないことや、日本から海外への渡航希望者が多くはない現実があると懸念が示されました。 どのようにこの課題を克服するかについて、貴重な知見や具体的な方策について、活発な意見交換がなされました。

参加者からは、「貴重な意見交換・情報共有が出来て重要なイベント、毎年実施してほしい」 「とても楽しく、かつ学びの多い時間だった」などポジティブな評価を頂きました。

最後に、ASPIRE事業の運営統括である宮野健次郎先生と研究主幹の八木先生からのご挨拶により、閉会しました。 その後、ネットワーキングの機会を設け、トップ研究者・若手研究者・運営統括・研究主幹・アドバイザーが参加され、緊密に交流を図ることが出来ました。

ASPIRE AI・情報分野では、今回のキックオフ・ミーティングで得られた知見・ノウハウを踏まえて、トップ・次世代の研究者間の人的な交流を推進し、研究課題の成果を最大化できるよう支援して参ります。

(国際部 先端国際共同研究推進室 三上)

  • 集合写真

    集合写真

  • 会議風景 

    会議風景 

  • 意見交換の様子

    意見交換の様子

  • 掲載日:2025年07月24日