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出資型新事業創出支援プログラム(SUCCESS)におけるRadioNano Therapeutics株式会社への出資実行について

出資型新事業創出支援プログラム(SUCCESS)

https://www.jst.go.jp/entre/

このたび、出資型新事業創出支援プログラム(SUCCESS)において、RadioNano Therapeutics株式会社(本社:京都府京都市左京区、代表取締役 千葉 雅俊、以下「ラジオナノセラピュティクス」という)への出資を実行しました。

ラジオナノセラピュティクスは、京都大学の研究成果を活用した新規の超親水性ホウ素無機ナノ粒子を用いたホウ素中性子捕捉療法(Boron Neutron Capture Therapy、以下「BNCT」という)の社会実装を目指すスタートアップです。BNCTは、熱中性子とホウ素(10B;質量数が10である安定同位体)の核反応を利用し、生じたα粒子とリチウム原子核によってがん細胞を攻撃する、放射線治療法です。正常細胞へのダメージが少なく、腫瘍選択性が高い治療方法とされています。 ラジオナノセラピュティクスの開発するリードパイプライン(新薬第1候補)は、1粒子中に約500万個のホウ素原子を含むナノ粒子に親水性修飾基を付加した構造であり、少量の投与で高い抗腫瘍効果が見込まれます。

ラジオナノセラピュティクスは、JSTの大学発新産業創出基金事業 可能性検証の研究課題「ポリグリセロール修飾炭化ホウ素ナノ粒子を用いた中性子捕捉療法によるがん治療」(研究代表者:小松 直樹 京都大学大学院 人間・環境学研究科 教授、研究期間:令和5年度〜令和6年度)での研究開発成果を基に、令和6年4月に設立されました。

掲載日:2024年11月29日