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CNRS、JSPS、JSTの3機関が日仏科学技術協力50周年記念イベントを共催
国際部企画調整・国際戦略グループ
2024年は、日本とフランスが1974年に科学技術協定を締結してから50周年を迎える節目の年です。これを記念し、日本とフランスの科学技術協力の更なる促進を通じて、国際社会が直面する多様な課題の解決や両国及び世界の持続可能な発展に貢献することを目的に、フランス国立科学研究センター(CNRS)、日本学術振興会(JSPS)、科学技術振興機構(JST)の3機関が、10月9日に日本科学未来館(東京都江東区)にて「日仏科学技術協力50周年記念イベント(CNRS-JSPS-JST Celebration Event for the 50th Anniversary of France-Japan Scientific Cooperation)」を開催しました。
本イベントは、JSTの橋本和仁理事長、CNRSのAntoine Petit理事長、JSPSの杉野剛理事長、文部科学省科学技術・学術政策局の高谷浩樹審議官、そしてPhilippe Setton在駐日フランス大使による開催挨拶で幕を開けました。続いて行われた基調講演とパネルディスカッションでは、これまでの両国が取り組んできた共通課題や顕著な研究成果が紹介されたほか、世界レベルの科学的卓越性の追求や次世代の研究者育成について議論が交わされました。午前の部の閉会では、Jean-Eric Paquet駐日EU大使と藤井輝夫東京大学総長がそれぞれ今後の日仏科学技術協力の発展へ強い期待を示しました。
午後には「Materials」「Artificial Intelligence and Embodiment」「Biological Bases of Ecological Actions」「From Particle Physics to Cosmology」「Heritage Studies」の5つの分科会が開かれ、それぞれの分野で国際的に活躍する日仏両国の研究者が発表や自由討論を通じて知見を深め、新たな協力の可能性を模索しました。「Artificial Intelligence and Embodiment」分科会ではCREST「共生インタラクション」領域でアドバイザーを務める成蹊大学中野有紀子教授が、「Biological Bases of Ecological Actions」分科会ではCREST「マルチセンシング」領域で研究総括を務める理化学研究所入來篤史上級研究員がそれぞれチェアとして議論をリードしました。
本イベントには日仏両国の科学技術関係者が200名以上参加し、終日を通じて活発なネットワーキングが行われ、最後にJSPSの水本哲弥理事とフランス国立研究機構(ANR)のClaire Giry理事長の閉会挨拶で締めくくられました。

掲載日:2024年10月24日